第3回:帆船の上では具体的に何をするの?
冒険の世界へようこそ。
■帆船の上で具体的に何をするの?
一言で言うと、帆船を動かします。
船員スタッフが動かす帆船に乗るだけではなく、ゲスト乗船者が自分達で帆船を動かすのです。
動かすためには様々な事を行うのですが、特色は「マストに登る事」と「帆を張る事」でしょう。
マストは甲板上から30mの高さがあり、安全具(ヘルメットとハーネス)を着用して縄梯子を登ります。
マストに縛ってある帆をほどき、甲板上で個人の力では引けないくらい重いロープを操作して帆を張ります。
※全部で108本あるロープには名前と役割があり、正しい操作が求められます。
●「経験が無いから出来ない。」・・・・・自分の守備範囲を決めた考え
から
●「経験が無くてもやるしかない。」・・・一歩踏み出した未知への挑戦
自分の立場と仲間の存在を認識し、責任と信頼を共有する事が未知への挑戦を助けてくれます。
■帆船を動かすという事は、船内生活を送る事でもあります。
・舵輪を回して操船。
・海図を使って針路決定。
・360度周囲の見張り
・毎時、気象観測。
・船内全員分の食事を調理。
・甲板(ヤシの実)みがき
・船内巡検と人員確認
他にも船内生活の一つ一つが非日常でのチャレンジになります。
更に帆船を24時間交代で動かす為に航海当直(通常4時間交代)を行うことで
「帆船を安全に動かす」という目的の為に、作業分担のみでなく時間分担も考えて取り組む必要が生じるのです。
この船内での活動すべてが「実社会の縮図」のように機能し、実務を行う際も乗船時の体験が生きてくるのです。
実際に起こった事をふりかえり検証し仮説化する体験学習スパイラルを用いる事で、上記のような非日常を日常へ具現化します。
つまり、帆船を動かす事を社内活動に結びつける事が可能となり、深層心理に刻まれた自主的な学びは長期間、効果を持続させる事が出来るのです。
次回のコラムは、「自衛隊生活体験との違いは?」がテーマです。
お楽しみに。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
乗船中のボースン(甲板長)から生の声をお届けします。
季節を肌で感じながら、船のメンテナンスを担当するボースン(甲板長)です。
乗船中の研修生の皆さんとの船内共同生活は日々新たな発見の連続です。
迫田 央(サコダ ヒロシ) 帆船みらいへ事業部営業統括
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