第1回:「帆船」って何?
■帆船(はんせん)とは?
帆(ほ)で動く船ですが、現代でも世界の海を航海しています。
ヨットの大きなものをイメージして下さい。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン(Pirates of the Caribbean)」やアニメ「ONE PIECE(ワンピース)」でイメージ頂ける方もおられるかも知れませんね。
各国の帆船運航目的は色々ありますが、最も多いのは人材育成です。
国内で有名なのは「日本丸」と「海王丸」。どちらも独立行政法人海技教育機構が練習帆船として運航し、船員教育を主とした人材育成を行っています。我々が運航する帆船「みらいへ」は大きさこそ日本丸の1/4ですが、船員候補生以外の方々が研修航海をするために自由に乗船頂ける国内唯一の大型帆船です。
国際セイルトレーニング協会が認めるクラスA(「全てが横帆の船」と「全長40m(131フィート)以上の船」)の帆船は日本国内に「日本丸」「海王丸」「みらいへ」の3隻のみであり、いずれも神奈川県にあった住友重工浦賀ドックで作られた姉妹船なのです。
よく質問されるのですが、帆船にもエンジンはついています。クラスB以下の小型帆船には帆だけの船もありますが、大型帆船の場合、港の出入港はもちろん、船が混雑している海域や潮の流れが早い海域を航行する時にはエンジンを使って走らないと安全が担保出来ません(無風状態の海域も存在します)。船の推進力としてプロペラを動かすエンジンの他に船内電力を提供する発電機も積んでいます。
世界には現在約70隻のAクラス帆船が航海しており、新たに建造中の帆船も存在します。
なぜ現代社会に帆船が必要なのでしょうか?次回のコラムをお楽しみに。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
- コミュニケーション
乗船中のボースン(甲板長)から生の声をお届けします。
季節を肌で感じながら、船のメンテナンスを担当するボースン(甲板長)です。
乗船中の研修生の皆さんとの船内共同生活は日々新たな発見の連続です。
迫田 央(サコダ ヒロシ) 帆船みらいへ事業部営業統括
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