第1回 “辞めたらまた採るしかない”で、本当にいいんですか?

こんにちは!パートナー講師の原 由也(はら よしや)氏によるコラム連載をお届けいたします!
コラムのテーマは、ご相談が急増しているこちらの2つ:
1.中途採用者の定着支援、成功の秘訣
2.多忙な中間管理職を救う “しないマネジメント” について
ぜひ、楽しみにしていただければ嬉しいです。
はじめまして。
グローバルエデュケーション社・パートナー講師の原由也と申します。
私はこれまで30年近く、人事・人材開発の現場に携わってきました。
採用・育成・組織開発と幅広いテーマに取り組む中で、
複数業界での転職経験も重ねてきました。
いわば、「採る側」と「採られる側」の両方の視点を持っていることが、私の強みです。
近年、多くの企業からこんな声が聞こえてきます。
「定着しない」「なぜか続かない」
特に中途採用では、こんな“あるある”が起きていませんか?
- やる気に満ちて入社したのに、3か月後には元気がない
- 最終面接までは順調だったのに、急に辞退されてしまう
- 採用後、面接時と様子が違い、チームに馴染めていない
- 部門面接官のやり方にモヤモヤ…でも口出しできない
- 「辞めたらまた採ればいい」が、現場の合言葉になっている…
私はこれらの背景に、“採用〜入社〜定着”のプロセスが分断されている構造があると考えています。
つまり、「オンボーディング」が不在なのです。
オンボーディングとは、単なる受け入れ対応ではありません。
「この会社で働きたい」と腹落ちし、
「ここでがんばろう」と腹を決めるまでの“支援プロセス”そのものです。
当社の試算では、たとえば技術系の中堅リーダーが半年で離職した場合の経済的損失は、750万円(年収を除く)にも上ります。
それでもなお、「辞めたらまた採るしかない」——
このループを繰り返している企業は少なくありません。
本シリーズでは、この“見えない穴”に光を当てながら、
「辞めずに、活躍できる仕組み」をどう築いていくかをお伝えしていきます。
次回予告:
「なぜ“即戦力”が即、戦力にならないのか?」
現場・上司・人事のリアルな断絶を紐解いていきます。
どうぞお楽しみに。
- 経営戦略・経営管理
- キャリア開発
- グローバル
- リーダーシップ
- コミュニケーション
「グローバル&自立型人材育成」をミッションとし、プログラムの企画・開発・コーディネートを手掛け、講師としても活躍!
海外のトップビジネススクール(HBS・LBS・IMD等)、国内外のトップトレーナー(HRDコンサルタント、コミュニケーション・異文化・語学スペシャリスト等)との協働で、400社以上の企業向け人材育成に携わっている。
福田 聡子(フクダ サトコ) グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 渋谷区 |
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