結果速報【第3回全国1万人従業員エンゲージメント調査 】7

株式会社アジャイルHRと株式会社インテージが共同開発し、東京大学と共同研究を行った「A&Iエンゲージメント標準調査」の全国調査を実施しました。2023年、2024年に続き、今年が第3回となります。その結果からわかった、日本における従業員エンゲージメントの実態について、数回に分けてお届けします。
前回のコラムはこちらからご覧いただけます。https://jinjibu.jp/spcl/keiji-matsuoka/cl/detl/6048/
3.従業員エンゲージメントの経年変化
■従業員エンゲージメントは昨年よりも低下
コラムの2~6までは、日本の従業員エンゲージメントが低い理由について、様々な切り口から調査結果を見てきました。
ビジネス環境が目まぐるしく変化していく中、過去と比べて2025年の数値はどのような変化を見せているのでしょうか?
以下の図は、過去3年間のエンゲージメント(全国平均値)の変化を表しています。

・2023年の調査は2023年1月31日~2月6日(コロナ5類移行の3ヵ月前)に実施
・2024年の調査は2024年2月5日~2月9日(コロナ5類移行の9か月後)に実施
・2025年の調査は2025年3月10日~3月12日に実施
コロナ禍を終えた昨年はスコアの改善が見られましたが、今年はスコアが低下しています。
■会社レベルの資源がもっとも低下
昨年と比較した仕事の資源の変化は以下のとおりとなりました。
前回 今回(増減)
仕事の資源 2.65 → 2.61(-0.05)
仕事レベル 2.91 → 2.89(-0.02)
職場レベル 2.64 → 2.58(-0.05)
会社レベル 2.41 → 2.35(-0.07)
(注:増減には四捨五入の影響あり)
仕事の資源の構成要素はどれも低下していますが、会社レベルの低下がもっとも大きく、従業員エンゲージメントのスコアに影響を及ぼしていると考えられます。
コロナによる働き方の変化は、いずれの数値にも影響を及ぼしているように見えます。
次回のコラムからは、2024年の調査との比較結果を様々な切り口でお伝えします。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
日本において、1on1とOKRを含む、パフォーマンスマネジメントの重要性をいち早く唱え、多くの企業の経営者と共にマネジメント改革に携わる。
東京大学法学部卒業後、アクセンチュアにて、人と組織の変革を担当するチェンジマネジメントグループの立ち上げに参画。同社のヒューマンパフォーマンスサービスライン統括パートナー、エグゼクティブコミッティメンバーを歴任後、アジャイルHRを設立。
松丘啓司(マツオカケイジ) 株式会社アジャイルHR 代表取締役社長

対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 港区 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
このプロフェッショナルの関連情報

- 無料
- WEBセミナー(オンライン)
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
6/9開催:速報!!2025年度調査【従業員エンゲージメント全国1万人調査】結果報告~DX、リスクキリング、リモートワークとエンゲージメントの関係性は?~
開催日:2025/06/09(月) 15:00 ~ 16:30

- レポート・調査データ
- 組織開発
- 人事・労務向け
- 意識改革・活性化
速報!2025年版【全国従業員エンゲージメント1万人調査】~人材投資、DX、リスクキリングとの関係性とは?~
- お役立ちツール
- 組織診断・活性化
- 従業員満足度調査
- 意識改革・活性化
【エンゲージメントサーベイを選ぶ際の5つの要件】正しいエンゲージメントサーベイを選べていますか?
- 参考になった0
- 共感できる0
- 実践したい0
- 考えさせられる0
- 理解しやすい0
無料会員登録
記事のオススメには『日本の人事部』への会員登録が必要です。