”脱★指示待ち人間” 育成の仕組み作り!
「スタッフが仕事に対して受け身で指示待ちなのに困っている」
管理者の皆さんから伺うお悩みの一つです。
たしかに、悩ましい問題の一つですよね。
では、それを解消するためには、何が必要か?
それは・・・
スタッフが仕事に熱中できる
きっかけを与えることだと考えています。
そもそも、医療・介護機関で働く方々は、
「患者さんのために」と期待に胸を膨らませて難関資格をパスされた方ばかり。
でも、目まぐるしく時間や案件に追われ、
いつの間にか「仕事をこなすこと」に懸命になって、どんどん疲弊していき・・・
熱中どころか、「もっと私に合った、いい病院や施設があるかもしれない」
と転職をくりかえしてしまう・・・
日々、研修やコンサルで関わらせていただく中で、
そうした悪循環があるように思います。
人事評価制度は、「仕事を好きになる」「仕事に熱中できる」きっかけをつくる
人事評価制度を再構築中の理事長にお話を伺った際、こんなことをおっしゃっていました。
「金森さん、「渡り鳥」のように病院・施設を転々とするスタッフ個人の問題ももちろんあるかもしれない。
でもそのようにさせてしまっている、「組織や仕組み」自体にも問題があるのではと考えなければならないと思っている。」
(すべてを「自分事」としてとらえる発言に、ハッとしました!!)
確かに、仕事をしているうちに、その仕事が「好きになる」ことがあります。
例えば
「医療材料の備品管理をしていて、同僚のスタッフから仕事がしやすいと言われて嬉しくなる」
「退院のときにお礼の言葉をかけていただけると、『この仕事をしていてよかったな』と感じる」
「不定愁訴が多い患者さんをチームでケアし、無事に次の施設に引き継ぐことができたときにメンバーに感謝するとともに、やり遂げたと感じて、自分の成長を実感した」
など様々な場面で、仕事と自分の関わりを感じて、仕事に正面から向き合い、好きになっていくのだと思います。
仕事の内容に興味が出る場面もありますが、外部環境が影響する場合があります。
「上司から期待された」「患者さんから評価された」など、「きっかけ」がスタッフを変えることもあるということです。
人事評価制度は、そんな「きっかけ」の機会をつくる手段として位置づけることができます。
多くの「きっかけ」の機会をスタッフに用意することて、仕事に対する考え方が変わるスタッフが「自然発生的」に生まれる環境を整えれば、自らが仕事を「自分の事」としてとらえるようになるのではないでしょうか。
病院・施設として「仕事の意味、意義」を考えること。
そして、それをスタッフに伝え続けること。
さらに、スタッフに
「仕事と自分についても正面から向き合うこと」、
「スタッフ一人一人の人生、生き方と今の仕事を含めた環境について考えること」
ができる環境を整えることが職場とスタッフの良好な関係を築くベースとなるのではないでしょうか。
人事コンサルタント
金森秀晃
- 人事考課・目標管理
- リーダーシップ
- マネジメント
- コミュニケーション
- プレゼンテーション
人事コンサルタント。1級キャリア・コンサルティング技能士。「飛躍シナジー理論」に基づく、わかりやすく、修正しやすい人事システムを提供します。
医療・介護・薬局業界を中心に研修・人事評価制度の構築を行い、導入実績は500法人を超える。年間300件以上の研修を実施、リピート率は脅威の91.7%。被評価者納得度90%以上を誇るZACの人事システムは、延べにして370件以上が導入。
金森 秀晃(カナモリ ヒデアキ) 株式会社ZAC 代表取締役社長
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