点でなく”線”だ!閃くアイデア創出
アイデアの創出は、様々な考察が世の中に溢れており、難しいと感じることが多いです。私たちが新規事業のコンサルティングを行う中で、アイデア創出に対するフレームを意識し、考えています。私たちの普段の仕事は、新規事業のアイデアを出すことで、単なる雑貨のアイデアを考えるよりも、事業として成立し、独創的な何かを生み出すことが多いです。
まず1つ目のフレームとして、社会や業界の状況変化に注目することが重要です。イノベーティブなアイデアを生み出すためには、社会や業界の変化に目を向けることが大切です。社会が変化すると、これまで当たり前だったものが当たり前でなくなり、逆に当たり前でなかったものが当たり前になることがあります。私たちは、社会の変化で当たり前になる領域に注目し、そこにチャンスを見出す意識を持つことが重要だと考えています。
次に、アイデアを出す際のフレームとして、アイデアを3つの情報の結合と捉えることが大切です。アイデアの3つの要素、目的、手段、ターゲットについて情報を集め、それらを組み合わせることが重要です。社会の変化に着目することで、新しいアイデアの2つの要素を埋めることができるかもしれません。
3つ目のポイントは、アイデアを点ではなく線として捉えることです。私たちの仕事では、情報をどう揃えて組み合わせるかというプロセスが重要です。このフレームでは、縦軸が情報の抽象度、横軸が時間となり、情報の抽象度と具体度をコントロールすることが大切です。具体的な情報から始まり、抽象的な何かにたどり着き、そこから具体的なアイデアを生み出すというモデルを採用しています。
情報の抽象度と具体度のバランスを取ることが重要で、インサイトと呼ばれる発見的な要素は抽象的な議論から生まれることが多いです。具体的な情報だけでなく、抽象的な視点で議論するタイミングも必要です。私たちのモデルでは、具体的な情報から抽象的なアイデアを見つけ出し、再び具体化するプロセスを踏んでいます。
さらに、重要な概念として「機会領域」があります。これはアイデアを生み出す中間地点として設定し、抽象的な機会を示す言葉です。例えば、任天堂のWiiのように、体を動かして家族全員で遊べるゲームというアイデアがあるとします。具体的なゲームのアイデアの前に、「お母さんに嫌われないゲーム」という機会領域が設定されることがあります。
このような抽象的な機会領域が、その後の具体的なアイデアの方向性を示すのです。 このように、いいアイデアは対象とするユーザーのインサイトから生まれます。技術やターゲット、課題意識から考え始め、機会領域からアイデアに進む過程でユーザーのニーズをフレームに取り入れることが重要です。
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他者を巻き込んだ協働的な思考・議論による共創が求められている時代だからこそ、イノベーションを生み出す人材育成が必要です。
イノベーション創出のためのプロセス設計とマネジメント方法を専門として、コンサルティング活動と実践的研究・教育活動に邁進。東大発イノベーション教育プログラム「i.school」ディレクター。早稲田大学ビジネススクール(WBS)非常勤講師。
横田幸信(ヨコタユキノブ) 代表取締役
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