社員育成に7年費やした。~新潟県 代表取締役 I様の質問~
【今週の議題】新潟県 代表取締役 I様より
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設立:2005年
業種:不動産
従業員数:21名
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問い合わせ内容
いま、組織を変えようとしている最中なのですが、
うちの中では社歴が長めの社員のことで困っています。
本来は業務もよく理解しているはずなので、
教育役に回ってほしいのですが、
彼は何かあるとすぐに人のせいや環境のせいにしたり、
よくわからない論を語ってきたりして反省する様子が見られません。
私としてはこれまでずっと関わって、あの手この手で、
お前が変わるしかないのだということを気づかせようとしてきましたが、
正直、もう7年ほど経つので万策尽きたという状態です。
辞めさせようとまでは思いませんが、本来1番活躍してほしい彼が、
組織を変える上で1番厄介な存在になっています。
私としては、愛情はもちろん持っているつもりなのですが、
諦めてしまいたくなる気持ちもあります・・・。
こういった場合、どのようにしたらいいのでしょうか。
(※表記や改行などを編集部で若干変えております。ご了承ください)
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【回答】株式会社ソリューション 代表取締役 長友威一郎より
この度は私、長友威一郎がお伝えさせていただきます。
ご投稿いただき、誠にありがとうございます。
期待する社員様に対して、様々な角度からアプローチをして
関わってこられたにもかかわらず、
貴方様が期待する変化をされていないことに対して、
苛立ちを感じるそのお気持ちは、とてもよくわかります。
私も社員に対して私自身の過大評価になっているかもしれませんが、
期待をしているからこそ、つい感情的になり、
「本来の●●ならもっとできるだろ!」
と、イライラしてしまうことがあります。
本人も頭では「変わらないといけない」
「もっと自分が頑張らないといけない」と、
理解しているかもしれませんが、今までの経験から、
結局、最後の最後は手を差し伸べてくれる
と思って甘えているかもしれませんね。
ただ、もしかしたら最も
「今までの自分から変わりたい」と感じているのは、
その方自身なのかもしれません。
ちなみに、最近はその方とじっくり対話をする
時間を取れていますか?
貴社は創業して13年が経たれるかと思いますが、
貴社がこの世の中に存在してから、半分以上の7年という時間を
彼と関わり、過ごされてきたのだと思います。
ただ彼にしても、その間辞めずに、
今の今まで働かれているからこそ、
本当は会社への想い入れや誇りのようなものが
誰よりもあるのだろうと私は思います。
貴方様からの見え方はわかりませんが、
入社されてから、きっと彼なりにガムシャラに働いて
会社の成長に貢献されてきたのだろうと思います。
ただ、もしかしたら、その7年の間のどこかで、
時代や会社の変化に、ついていけなくなった焦りを覚え、
自らの存在意義を見失ってしまったり、
貴方様の期待に応えることができないことへの
自己嫌悪感を感じるようになったのかもしれません。
だからこそ、一度、立ち止まって、
改めてその彼がこれからどうしていきたいのか?
そして、貴方様はこれからどうなって欲しいのか?
を伝え、ともに彼と会社の未来を考える時間を
つくってみてはいかがでしょうか?
もちろん、今までの関わりの中で諦めてしまいたい気持ちが
たくさんあったかもしれませんが、
貴方様の文面からは、とはいえ「まだ諦めたくない」
という気持ちが伝わってきます。
貴方様が諦めなければ、そして彼が辞めずにいてくれれば、
まだまだ、その彼が応えてくれる可能性は十分にあります。
ともに「これからどうしたいのか?」を考えることによって、
もしかしたら、
人に教える側(マネジメント側)になることよりも、
プレーヤーを極めることを希望されるかもしれませんし、
逆に、マネジメントの仕方に躓いている課題があって、
そこを改善すれば、すぐに成果を出せるかもしれません。
現在、貴社が組織変革をしている最中だからこそ、
改めて、社員様お1人お1人の強みを再確認(相互確認)する
タイミングかもしれません。
ぜひ、そのトップバッターとして、
彼とじっくり話す時間を設けてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、これまで気づかなかった
彼の新たな強みが発見できるかもしれませんし、
光が見えるかもしれませんよ!
そうであることを私は期待しております。
~新たな強みを発見し、人の一歩先の可能性を見出す~
他の読者様も、
ソリューションに取り上げてほしい議題がございましたら、
コメントもしくはお問い合わせにて、お気軽にご連絡ください。
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■長友威一郎とは
2006年、当時代表・小西から新会社立ち上げの参画要請を受け、
株式会社ソリューションに入社。
採用コンサルティング、経営コンサルティングを通じて
顧客の信頼を積み重ねる。
初期教育を強めることで、未経験者である新卒社員や第二新卒社員を
リーダーへと変えるマネジメント力には定評がある。
採用と育成の両輪を回して会社を強くするスタイルで
多くの企業発展に貢献している。
2017年、同社の代表取締役に就任。現在「個が活きる経営」の実践に挑戦中。
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- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- チームビルディング
“誇りが明日をひらく”
日本中の企業を元気に!
我々は「人を活かし、人を育てたい」と想い、悩まれる経営者様に寄り添うパートナーを目指しています。1人ひとりが共通の目的・目標の達成のため、自ら成すべきことを見出し、改善を重ね、成果を出せる組織である自律型組織を日本中に生み出してまいります。
長友 威一郎(ナガトモ イイチロウ) 株式会社ソリューション 代表取締役

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 大阪市中央区淡路町 |