Z世代の部下との接し方がわからない!特徴やコツを解説
最近はZ世代の部下との関わり方について、相談を受ける機会も増えてきました。
1996年〜2012年に生まれた世代は、Z世代と呼ばれています。
子供の頃からネットやSNSが利用できた世代で、デジタルネイティブの始まりの世代とも言われています。
そんなZ世代が社会人になり始めたことで、上の世代がコミュニケーションに悩んでいるケースが目立つのです。
●Z世代の部下の特徴とは?
そもそもZ世代の部下にはどんな特徴があるのか?
まずは全体像を知っていただけたらと思います。
●SNS以前のメディアに大きな影響を受けない
ネットやSNSに自然と触れてきた世代なので、多様な方法で情報収集ができます。
新聞やテレビ等、いわゆるオールドメディアの情報だけを絶対視することがなくなっているのです。
その分だけトレンドに敏感になれたり、ネットやSNSを通したマーケティングにも強みを発揮しやすいかもしれません。
●やりがいやライフスタイルを重視する
Z世代の全体的な傾向として、モノよりコトを重視しています。
役職や年収よりも経験や体験価値に重きを置くのです。
そもそも生まれた時からモノに溢れており、生きていくのに困る時代でもありませんでした。
そのため昇進や昇給でモチベーションを上げようとしても、かえって引いてしまうこともあります。
仕事のやりがいや成長、あるいはプライベートとの兼ね合いなど、内発的動機づけが重要になってきます。
またコスパやタイパを重視し、非効率な仕事は避けて、できる限り効率を求める傾向があります。
「それをやって何の意味があるんですか?」と、Z世代は心の中で思っているかもしれません。
●リスクを避けがち
自分から挑戦するよりも、リスクを避けて無難な選択を取りがちなのも、Z世代の共通点だと言えます。
Z世代が生きてきた時代は、日本の経済成長が停滞していました。
どれだけ頑張っても先行きが上向かず、むしろ何もしなくてもそれなりの生活が送れてしまいます。
そのため仕事においても安定思考で、リスクを避けがちな傾向があると言われています。
●承認欲求が強め
特にSNSではいいねボタン等の影響もあり、手軽に承認欲求を満たすことができます。
Z世代はSNSに身近に触れてきたので、承認欲求を求めがちな傾向があります。
承認欲求には自己承認と他者承認がありますが、まさに他者承認を求めてしまうのです。
自分が所属するコミュニティにおいて、承認されているかどうかを考えています。

●接し方がわからないのは当然
そもそも世代が違うので、Z世代の部下との接し方がわからないのは当然です。
接し方がわからないことに、頭を抱え続ける必要はないのです。
とはいえ接し方がわからないままだと、日々の業務にも悪影響が出るでしょう。
次にZ世代との接し方について、今から実践いただきたいポイントをお伝えします。
そこまで難しいことはありません。
本質的なポイントを意識することで、Z世代とのコミュニケーションもとりやすくなります。
●感謝の言葉を伝える
感謝の言葉を伝えられて、嫌な気分になる人は基本的にいません。
「いつもありがとう」でもいいのです。
毎日の様に、そして何度も、感謝の言葉を伝えてください。
「ありがとう」とは究極的には、そこに存在することへの感謝です。
つまり感謝は承認欲求を満たすことにもつながるのです。
感謝を伝えることを徹底して意識することで、Z世代とのコミュニケーションは格段にとりやすくなります。
●サンドイッチパターンで指導する
コミュニケーションの技術の1つに、サンドイッチパターンというものがあります。
特に部下へ指導する場面では、サンドイッチパターンを活用してみてください。
まず褒める
↓
次に指導する
↓
最後に前向きな言葉で締める
この順番でZ世代の部下に接することで、部下も素直に聞く耳を持ちやすくなります。
いきなりダメ出しをしてしまうのは、多くの上司がやりがちです。
これでは部下も落ち込んでしまいますし、反発されるかもしれません。
「上司は何もわかってくれない」と、意固地になる部下も出てしまうのです。
特にZ世代の場合は一発で、上司との間に壁を作ってしまうかもしれません。
サンドイッチの間にはさむ具のイメージで、指導を褒めたり前向きな言葉の間に行うのです。
「仕事が早くて良いね」
「丁寧にやってくれてありがたいよ」
↓
「このタイミングで報連相をしてね」
「まずは伝えたことを素直にやってね」
↓
「この調子で頑張っていこう」
「いつもありがとう」
たとえばこの様なイメージで会話することで、部下も話を聞いてくれます。
褒める言葉が思い浮かばない時は、日頃の感謝の気持ちを伝えることでも効果を実感できます。
サインドイッチパターンを意識することで、Z世代の部下が壁を作ってしまうこともなく、信頼関係を深めながら仕事に取り組んでくれます。
●「あなたはどうしたい?」と問いかける
言われたことをやらなかったり、言われたことしかやらない傾向が、特にZ世代の部下には見られます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
自分がしたいことは、自発的に取り組みやすいのです。
特にZ世代はやりがいを重視しますし、何も言わなければリスクを避ける傾向があります。
「どうしたい?」と問いかけながら、部下が自分で行動を選択することで、自然と責任感も生まれるのです。
たとえ部下が決断できない場面でも、「どうしたい?」と問いかけることで、部下の意見を聞くことはできます。
●大事なのは「習慣化」です
ここまで紹介したポイントを意識することで、Z世代の部下との接し方にも変化が生まれます。
ただし大事なのは「習慣化」です。
一度や二度だけ実践しても、根本的な変化につながりません。
何度も実践して習慣にするからこそ、普段から自然と部下への接し方に現れるのです。
だからこそ習慣になるまで続ける必要がありますし、そのために大切なポイントを弊社では研修や講演会を通してお伝えしています。
本日の話が1つでも役立てば幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムを書いたプロフェッショナル
伊庭 和高(イバ カズタカ)
株式会社マイルートプラス代表取締役
高校教員を経て、独立した2017年から7,000名以上のお客様を支援。自身もカスハラを受けた経験があることから、企業におけるカスハラ対策をサポート。カスハラやクレームを受けても現場の社員や管理職が自力でメンタルを立て直せる3ステップを開発。
伊庭 和高(イバ カズタカ)
株式会社マイルートプラス代表取締役
高校教員を経て、独立した2017年から7,000名以上のお客様を支援。自身もカスハラを受けた経験があることから、企業におけるカスハラ対策をサポート。カスハラやクレームを受けても現場の社員や管理職が自力でメンタルを立て直せる3ステップを開発。
高校教員を経て、独立した2017年から7,000名以上のお客様を支援。自身もカスハラを受けた経験があることから、企業におけるカスハラ対策をサポート。カスハラやクレームを受けても現場の社員や管理職が自力でメンタルを立て直せる3ステップを開発。
得意分野 | モチベーション・組織活性化、安全衛生・メンタルヘルス、マネジメント、コーチング・ファシリテーション、コミュニケーション |
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対応エリア | 全国 |
所在地 | 品川区 |
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