管理監督者のメンタルダウン
みなさん、こんにちは。株式会社ヒューマン・タッチの森川です。
今回は、「管理監督者のメンタルダウン」について話題にさせていただきます。
メンタル不調になるのは、管理監督者の方も同じです。全員面談、休務者面談を通じて話される「特有のストレス要因」「特有の対処法」から、私の感じる「予防のために必要な対応」について考えてみたいと思います。
■「特有のストレス要因」
一般的には、職場のストレス要因としては「仕事の量」「仕事の質」「人間関係」 「物理的な職場環境」「仕事のコントロール」「身体的な負担」「技能の活用」 「働きがい」「適性度」などが代表的なものです。管理監督者に特有のストレス要因として、不調者の方の声を聴く中で、業務上のストレス要因としては、以下の要因が話題になることが多いと感じています。
【業務側のストレス要因】
・「業務の量(過重な業務量)」
・「業務の質(マネジメント)」
・「人間関係(部下)」
・「人間関係(上司)」
・「人間関係(顧客)」
【個人(性格)側のストレス要因】
・「完璧主義」
・「抱え込みすぎ(ヘルプ出せず)」
・「孤立感」
・「体の衰え」
・「スキル面での不安」
業務側の要因としては、業務の量・質、人間関係が多いのですが、特徴的なのはプレーヤーでもある管理職が多い中で、昼間は会議や打ち合わせ、最近では1on1などでほぼ時間が取られ100通を超えるメールは夜ようやく目を通し、夜中に事務作業をする、といった過酷な状況も多いと感じます。
また、年齢が高い部下や能力経験的にも自分を上回る(と考える)部下に対する人間関係も要因として語られるケースも多いです。上司との関係で言えば、一見上司は話を聴いてくれるけれども、上司自身さらに忙しかったり、具体的な手立てまで打ってくれない(管理職なんだから、自分で何とかしろ)ことも多いのかもしれません。
個人側の要因としては、やはり管理監督者になる方は、「真面目」「几帳面」「完璧主義」「高い自己肯定感」を持つ方が多いように思います。今までは、ご自身の能力で乗り切れてきたことも、業務範囲や責任範囲が拡大する中で、新たな働き方への柔軟さが失われて、今までのやり方に固執する中で適応不全になるケースも多くあります。
なにより、50代前後の皆さんですから、体の変化(衰え)は必ず感じています。この変化(衰え)と、業務上での躓きは、高い自己肯定感を大きく揺さぶり、横のつながりが少ない中では 「孤立感」も生まれてくるのではないでしょうか。
次回は、「特有の対処法」「予防のために必要な対応」について、話題とさせていただきます。
- モチベーション・組織活性化
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- チームビルディング
- コミュニケーション
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森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
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