「非日常的な状況」の中で
【ヒューマン・タッチ レター vol.37】
みなさんこんにちは。森川です。
依然として、新型コロナウイルスの収束は見えておりませんが
このような状況で、職場で、家庭で、それぞれがストレスを感じる場面は
多くなってきているのではないでしょうか。
今回は、弊社から先日、お客様あてにお送りした情報提供から抜粋して、
下記お伝えさせていただきます。
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「非日常的な状況」は、人々の不安をあおります。
心身ともに健康な人であったとしても、
一時的にメンタルの不調を呈しやすくなります。
これは「非日常的な状況」から生じる正常な反応とも捉えられます。
ただし、このような不安やメンタル不調が「長期間」続いた場合、
不眠やうつ病など精神疾患の発症に影響を与えることもあります。
ご自身のメンタルヘルスだけではなく、
従業員・職員の皆様のメンタルヘルスを維持するために、
管理監督者・人事労務担当者の方には、この時期、特に
「気づき」「声かけ」「聴く」「つなぐ」を実践していただきたいと思います。
以下、各ポイントについて、改めて簡単にご紹介いたします。
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■「気づき」・「声かけ」のために
従業員・職員の方の気分の状態を行動や様子から観察し、
いつもとは違う様子が見られたら、積極的に声を掛けます。
不安が高まっているときによく見られる行動・様子は
以下のようなものがあります。
◎普段と比べて、落ち着きがない。ソワソワしている。よくしゃべる。
◎普段と比べて、イライラしている。神経質になっている。
◎非合理的な(客観性を欠いた)思考をするようになる。
◎ちょっとしたことでも、心配するようなる。決断するのが遅くなる。相談が増える。
◎普段と比べて、疲れた様子が見られる。元気がない。
◎自信がない仕事や作業の進捗状況が好ましくない。回避しようとする。
◎普段と比べて、体調が悪い。(頭痛、腹痛、吐き気を訴えるなど)
■「聴く」ために
従業員・職員の方が「安心」して話すことができる場を作ります。
例えば、ドアのある会議室、診療室、面談室などです。
他の人に話の内容が漏れないよう留意します。
※不安が強い場合は、
ハラスメントに対しても敏感になっている可能性があります。
ご本人の意思を聞いたうえで、ドアを開放するかしないか
決めても良いかと思います。
相手に対して「そんなことが不安なの?」といった言葉や
「そんなことを気にしていたら、これからやっていけないよ」といった言葉を
掛けないように、注意してください。
相手の不安を軽視しないことが大切です。
■「つなぐ」ために
話を聴くなかで、相手の「普段の状態」とはかけ離れている言動が見られたり
不眠や気分の落ち込み、身体症状が2週間以上続いていることが
確認された場合、産業医や産業保健スタッフとの面談を勧めてください。
その際、どのような手順で面談を申し込めばいいか、
相手に伝えることができるよう
相談窓口の使い方を事前に調べておくことをおすすめします。
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森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師

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