部下にハラスメントだと思われずに、注意、指導するには?
【ヒューマン・タッチ レター vol.22】
みなさんこんにちは。森川です。
セクハラ、パワハラ、モラハラ…、ハラスメントの話題は事欠きません。
特に、パワハラについては、
セクハラ同様、法律での対応が義務付けられようとしています。
職場で「やらねばならない」対応になってきていますね。
このような流れで、ラインケアセミナーの一環としての
セミナー依頼が急に増えてきました。
パワハラの6類型や、具体的なパワハラと、そうでないケースの検討など、
皆様、真剣にお話を聴いてくださいます。
一通りセミナーを実施した感想として、
「パワハラについて考えるきっかけとなったが、指導教育に関しては
どのように対応すればよいのだろうか」との質問をいただくケースも増えています。
「かりてきたねこ」という言葉をご存じでしょうか。
部下への指導教育する際、「叱る」必要があるときなどに
注意したい点の頭文字をつなげた言葉です。
か 「感情的にならない」
り 「理由を話す」
て 「手短に」
き 「キャラクター(人格)にふれない」
た 「他人と比較しない」
ね 「根にもたない」
こ 「個別に叱る」
直接的な怒りの感情は、相手も防護のために、シャッターを下ろしてしまうこともあります。
また、しっかりと理由を話すことで、「自分は嫌われている」「上司の独りよがりだ」
このような考えを防ぐことができますね。
さらに、人格は誰からも否定されるべきものではないと考えます。
1人の個人として尊重する態度は大切です。
「同期の○○は、係長だぞ」みたいな叱責も、逆効果ですね。
「一罰百戒」ではないですが、あえて皆の前で叱るのは、
「恥ずかしい」「情けない」という気持ちが強くなる方の方が多いのではないでしょうか。
注意、指導など行う場合には「かりてきたねこ」活用してみてください。
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森川 隆司(モリカワ タカシ) 株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
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