無料会員登録

日本の人事部への登録は45秒で完了!
※登録内容はマイページで確認・変更できます。

※「@jinjibu.jp」からのメールが受信できるようにしてください。

既に会員の方はこちら

または各SNSで登録

日本の人事部があなたの許可無く投稿することはありません

既に会員の方は
こちらからログイン

ログイン

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・ログイン

ありがとうございます。会員登録が完了しました。
メールにてお送りしたパスワードでログインし、
引続きコンテンツをお楽しみください。

無料会員登録

不正な操作が行われました。
お手数ですが再度操作を行ってください。

会員登録完了・自動ログイン

会員登録とログインが完了しました。
引続きコンテンツをご利用ください。

マイページ

会員登録済み


選択したSNSアカウントは既に会員登録済みです。

企業内大学導入・運営成功事例 ㈱共進ペイパー&パッケージ

企業内大学導入・運営成功事例 株式会社共進ペイパー&パッケージ「Kyoshin Academy」
本コラムは、人事系専門誌 「月刊人事マネジメント」2023年1月号に寄稿した内容です。


理念に基づくミッション・ビジョン・バリューを再定義し、人材育成を通じて浸透させる

アカデミー(企業内大学)とは、理念・ビジョンを体現し成果を出す人材を輩出する育成システムです。具体的には、階層別・職種別・テーマ・経営課題別に必要とする知識・スキルを体系的かつ計画的に習得する仕組みです。これまでにタナベコンサルティングでは全国約150社のあらゆる業種・業態の企業において、その会社の特有の課題(理念浸透、技術承継、学び教え合う企業風土、人材の即戦力化、後継者育成など)や事業・人事戦略に沿ったアカデミーの設立を支援してまいりました。今回は事業承継期における後継経営者が挑まれた、企業理念に基づき、時代環境に合わせてミッション・ビジョン・バリュー(以下、MVV)を定義し、人材育成を通じて浸透させることを目的としたアカデミー設立の事例をご紹介いたします。


MVVの浸透と人材作り「Kyoshin Academy」

㈱共進ペイパー&パッケージの創業は1948年7月、印刷・紙器、段ボールを中心とし、「紙」にまつわるすべてのことをサービスと捉え事業を展開しています。また、直近ではWebでオリジナルパッケージを好きな数量・形状・サイズで発注できる「ハコプレ事業」を立ち上げ、今日に至るまで確実に成長を成し遂げています。
しかし、同社の挑戦はこれにとどまりません。永続的な発展を実現させるために、「売上高100億円・100周年」を掲げ、自律的組織構築に向けたリブランディングを図っています。その一番の経営課題は、事業承継とも重なる社訓(経営理念)の浸透でした。そこでまず取り組んだのは、社訓(経営理念)に基づき、今の時代に合わせて、かつ従業員にも分かりやすく伝わるようMVVを定義することでした。そして、これを浸透させるとともに体現する人材作りへと舵を切っていきました。


「立派な人」と戦略的思考、学び合い・教え合う仕組み

アカデミーの設立コンセプトは、鍛治川社長(当時副社長)の強い想いと長年構想し続けた育成プランにより明確でした。それは、社訓や定義化されたバリューで謳っている「立派な人」を育成すること。「立派な人」とは、具体的に「1.難局にあたり、率先垂範して事に当たる人/ 2.他人(ひと)のために努力する人/ 3.知性・徳性向上のため努力する人」を指し、同社で働くうえでの基本姿勢としています。しかし、「立派な人」といわれても、特に新入社員・若手にとってはイメージしにくいだろうと考え、誰もが自身のキャリアを思い描きやすいように年代ごとになってほしい姿をかみ砕いて言語化し、社員に目指してほしい「成長ステップ」を確立しました。

 

カリキュラムの設計では、成長ステップを実現するために「バリューアップスキル」「リーダーシップスキル」「ヒューマンスキル」「マネジメントスキル」を磨くコンテンツを幅広く揃えました。誰もが自分の必要とするスキル、または興味のある分野を自由に学習できるように環境を整備。なかでも、企業活動を理解・考察し、成功へのプロセスを描き伝える力、いわゆる「戦略的思考」を伸ばすことが最も重要であると示しました。そのために特に重要視された科目が「基本的な会計力」と「ロジカルシンキング」です(図表2 )。「戦略的思考」の必要性を社員が腹落ちできるよう具体的に説明し、そのうえでWebコンテンツや社外セミナーを活用して、「学びたい」を100%サポートできる体制を整えました。一方で、社内独自で必要とされるスキルは、社内の人材が講師を務め、若手や新人の社員に知識・スキルを伝授しています。自身の知見や経験を整理し、動画に残すことで、若手や新人はいつでも何度でも学ぶことができ、OJTの質と効率が大幅にアップしました。また、教えられる側のみではなく、教える側にとっても分かりやすく丁寧なコンテンツ作りが求められ、「自身の知識を体系的に整理でき、成長の機会になった」との声が挙がっています。この「学び合い、教え合う」仕組みこそが、人材力の底上げと「立派な人」の輩出に寄与しているといえるでしょう。


「学ぶことは楽しくないと継続しない」という考えに基づき、Kyoshin Academyでは自ら「学びたい」と思わせる仕掛けを設けています。前述の社内講師制度もその1 つであり、自分の知っている先輩社員がどのような経験を語ってくれるのか楽しみながら視聴できます。また、特に注力しているのは、Kyoshin Academyのインナーブランディングです。人材育成は多くの会社で熱心に取り組まれていますが、社員の共感がなければ研修の運用も難しいのが実態です。そこで、 同社ではKyoshin Academyの設立目的や内容をガイドブックに取りまとめ、まずは全社員に必要性を理解してもらうことから始めました。このような動機づけと併せ、「自分の労働力の3%を自らの能力向上の時間に費やす」というルールを設け、「学ばなければならない」仕組みを構築しました。これらの取り組みにより、社員の「学習習慣」を着実に定着させています。さらに、社長自らが、「学ぶ」ことによって、何が見えてくるのかを社員に発信し続けることも重要です。

Kyoshin Academyによって学ぶことの楽しさを見出し、さらに成長意欲を掻き立てています。Kyoshin Academyは社員同士で競い合い、楽しく、速く成長していくための学び舎として、これからも進化を続けていきます。


※本コラムは藤田が、タナベコンサルティングの経営者・人事部門のためのHR情報サイトにて連載している記事を転載したものです。

【コンサルタント紹介】
株式会社タナベコンサルティング HRコンサルティング事業部
ゼネラルマネジャー
藤田 奈緒

人事制度や教育制度の構築支援、セミナー講師・運営など、人材育成の現場に幅広く携わる。
階層別・テーマ別の教育カリキュラム策定から企業内講師育成・研修運用までを支援し、中堅・中小企業の人材育成内製化を実現した経験を多数持つ。
人材育成研究会のサブリーダーを務め、「業績に直結する教育の効果的な運用」を研究中。

主な実績
・建設・小売・警備・卸の企業内大学設立・運用コンサルティング
・製薬・学校法人の人事制度構築コンサルティング
・卸売企業の次世代経営幹部育成(ジュニアボード)
・建設業を主とするグループ企業の新入社員研修(企画・講師担当)

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • 人材採用
  • 人事考課・目標管理
  • キャリア開発

創業60年以上 約200業種 15,000社のコンサルティング実績
企業を救い、元気にする。皆様に提供する価値と貫き通す流儀をお伝えします。

強い組織を実現する最適な人づくりを。
企業において最も大切な人的資源。どのように育て、どのように活性化させていくべきなのか。
企業の特色や風土、文化に合わせ、組織における人材育成、人材活躍に関わる課題をトータルで解決します。

タナベコンサルティング HRコンサルティング事業部(タナベコンサルティング コンサルティングジギョウブ) コンサルタント

タナベコンサルティング HRコンサルティング事業部
対応エリア 全国
所在地 大阪市淀川区

このプロフェッショナルのコラム(テーマ)

このプロフェッショナルの関連情報

この記事をオススメ

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。
※コメント入力は任意です。

オススメ
コメント
(任意)
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

コメントを書く

あなたのオススメとして、ニックネーム、業種、所在地(都道府県まで)が公開されます。

コメント
■コメント投稿に関するご注意
以下に定めるご注意をご承諾の上、コメントを投稿してください。

1.
記載されている記事や回答の内容に関係のないコメントは、ご遠慮ください。
2.
以下の内容を含んだコメントの投稿を禁止します。『日本の人事部』事務局が禁止行為に該当すると判断した場合には、投稿者に通知することなく、コメントを削除または修正することもございます。予めご了承ください。
・第三者の名誉または信用を毀損するもの
・第三者を誹謗・中傷するもの
・第三者の名誉、信用、プライバシーを侵害するもの
・第三者の著作権等の知的財産権を侵害するもの
・第三者の権利または利益を侵害するもの
・公序良俗に反する内容を含んだもの
・政治活動、宗教、思想に関する記載があるもの
・法令に違反する、または違反のおそれがある記載のあるもの
・差別につながるもの
・事実に反する情報を記載するもの
・営利目的の宣伝・広告を含んだもの
・その他、内容が不適切と判断されるもの
3.
氏名・住所・電話番号などの個人情報を記載すると、トラブルに繋がる可能性があります。絶対に記載することのないよう、ご注意ください。
4.
掲載されたコメントにより発生したトラブルに関しては、いかなる場合も『日本の人事部』事務局では責任を負いかねますので、ご了承ください。
5.
ご投稿いただきましたコメントは、『日本の人事部』や、当社が運営するウェブサイト、発行物(メールマガジン、印刷物)などに転載させていただく場合がございますので、ご了承下さい。

問題を報告

ご報告ありがとうございます。
『日本の人事部』事務局にて内容を確認させていただきます。

報告内容
問題点

【ご注意】
・このご報告に、事務局から個別にご返信することはありません。
・ご報告いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
・ご報告をいただいても、対応を行わない場合もございます。

プロフェッショナルコラム

会社とメンバーの思いを繋ぎ、チーム成果を高めるリーダーの役割

細木聡子(株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士)

今回は、 「会社とメンバーの思いをつなぎ、 チーム成果を高めるリーダーの役割」 について一緒に考えていきたいと思います。...

2024/11/26 ID:CA-0005735 リーダーの心得