組織マネジメントの基本姿勢～3つの信頼

今回は、
「人・仕事・未来の可能性を信じる」
について一緒に考えていきたいと思います。

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■組織マネジメントの基本姿勢～3つの信頼
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技術系企業の管理職育成に携わる中で、
リーダーの方々に常にお伝えしているのは、

「人・仕事・未来の可能性を信じ、積極的に関わる」

という組織マネジメントの基本姿勢です。

これらの3つの「信頼」については、
今年出版した拙著でも紹介していますが、
これは私がこれまでの経験から得たものであり、
VUCA時代を生き抜く、しなやかなリーダーに
求められる「信頼のあり方」でもあります。

変化が激しく、先行きが不透明な現代において、
事業の未来も不安定になりがちです。

そのような状況を打破する鍵は、
リーダーの「揺るぎないあり方」だと、
私はリーダーとして、そして
経営者として確信しています。

リーダーが良い「あり方」を持つことで、
周囲に良い影響を与え、
どのような困難にも打ち勝ち、
さらなる発展を遂げる強い組織へと
会社を導くと考えています。

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■【事例】可能性を信じて関わる
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3年前、ある技術系企業の管理職育成研修で
「研修を辞退したい」
と研修前の事前面談で相談されたことが
ありました。

理由は以下のようなことでした。

・技術者として長年キャリアを積んできた
・年齢的なもので管理職になったが、
マネジメントは苦手
・やりがいを感じるのは、やはり現場の仕事

しかし、会社方針で研修を受ける必要があり、
仕方なくこの場にいると正直な気持ちを
打ち明けてくださったのです。

この研修は6か月間のプロジェクト型研修
だったので、ご本人にとっては非常に苦しい
心境だったと思います。

しかし、私は「この人はきっと大化けする！」
と信じて期間中関わり続けました。

最終的に、受講者の中で最も成果を出したのは、
この方だったのです。

最初の暗い表情から、成果発表会を終えて
最後に集合写真を撮った時の笑顔は、
心から晴れ晴れし、やりきった表情だったのが
今も私の心に残っています。

そして、3年後の今。

同じ研修で、その方の部下が管理職に
昇格して、本研修に参加しています。

「この研修はハードだと噂に聞いて
ひるんでいたのですが、自分の上司が
『受講して良かったと思えた過去一の研修』
と言っていたので、頑張ろうと思いました」

と、事前面談でおっしゃってくださり、
私は嬉しさで目頭が熱くなったのは
言うまでもありません。

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■やりがいと感動の輪を広げる
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正直なところ、
「研修を辞退したい」
と言われたときは、その方の態度も
当たりが強くて、厄介だなと思ってしまいました。

しかし、自分が生み出した3つの信頼、
「人・仕事・未来の可能性を信じる」
を、全力で体現できる最大のチャンスだと
捉え直した瞬間から、その方に対する気持ちや
言動が自然と変わっていたのだと思います。

6か月間、信じて関わり、相手がどんどん
しなやかリーダーへと変化を遂げることで、
周囲の受講者も大いに刺激を受け、
数年たった現在では、この企業様は
2次関数的に「しなやか組織」に
生まれ変わっていると実感しています。

これは、まさに私が会社設立当初から
貫く以下の思いが、少し届いたのかなと
思っています。

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一人でも多くのしなやかリーダーを生み出し、
そのしなやかリーダーが組織の中に
感動とやりがいの輪を広げて
全ての人が安心して成長できる未来を創る
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これからも、この思いを実現するために、
だれよりも自分自身が“しなやか姿勢”を
大切に活動していきたいと思います。