D&Iを加速するもうひとつの施策~「働きがい」を自ら見出す

今回は、
「“働きがい”を自ら見出す」
について一緒に考えていきたいと思います。

 

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■ロングヒット「しなやか度チェックシート」
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当社が5年前に公開した「しなやか度チェックシート」は、
今も様々な企業様にダウンロードいただいており、
ロングヒットとなっています。

●しなやか度チェックシート
https://jinjibu.jp/materials/detl/6192/

しなやか姿勢を持った人材は、
周囲へ良い影響を与え、組織の成長を加速する
キーパーソンであるとお伝えし続けているのですが、
同じように感じている企業の人事担当者の方が
増えてきたことを、大変嬉しく、頼もしく感じています。

 

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■しなやか姿勢を持っている人の魅力
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しなやか姿勢を、当社では以下のように
定義しています。

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どのような環境・条件の中でも
柔軟思考で、自らの特性を強みとして最大限発揮して
道を切り開いていこうとする姿勢のこと
------------------------------------------------------------

しなやか姿勢を持っている人からは、
やりがいを持って働いているという姿勢も
伝わってくるものです。

なぜなら「どんな状況でも自分の力を信じ、
状況を打開していく
」という心構えがあり、
実際にあらゆる可能性を信じて、行動し続ける
事ができるからです。

相手から「しなやか姿勢」が感じられると、
自然とその人を応援したくなったり、
惹きつけられることがあるのも、そういった理由から
来ているのではないかと私は感じています。

 

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■働きがいを見出し、目指す姿に向けて行動し続ける
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私は技術系企業というジェンダーギャップが比較的
大きな組織の中で、26年間働き、管理職としての
経験も積ませていただいてきました。

現在も、技術系企業に特化した
ダイバーシティ推進支援に携わっていますが、
当時から比べても、ジェンダーギャップの溝は
埋まってきているとは言い難い状況が続いています。

つまり、当時の私も経験したように、
技術系企業で働く女性はまだまだマイノリティな
存在であり、仕事上、平等であっても、公平ではない
環境が変わらずそこにある、ということです。

これを打開していくためには、会社側、女性側、
両面からのアプローチが必要ではありますが、
技術系企業で働く女性の皆様が今すぐに
自らの手でできることをお伝えするなら、

今の仕事・環境の中で“働きがい”を見出し、
自分の目指したい姿に向けて、状況を打開していこう
というマインドを持ち続けて欲しい

ということに尽きると考えています。

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■心の余裕を保つために
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働きがいを見出すために大切なことの1つとして
心の余裕」を挙げたいと思います。

もし、日々目の前の仕事に追われた状況では
心に余裕がなくなってしまい、
前向き思考には至らないということは
実際にご経験されている方も多いことでしょう。

心に余裕があれば、よりよい未来を見据えて、
前向きに将来につながることを
落ち着いて考えることができるはずです。

例えば、私は心の余裕を保つために
仕事における3M(ムリ・ムダ・ムラ)を
徹底的に排除することを日頃から心がけています。

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ムリとは負荷が能力を上回っている状況、
ムダとは逆に負荷が能力を下回っている状況、
ムラはムリとムダの両方が混在して
時間によって表れる状況を指す。
(グロービス経営大学HPより)
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心に余裕ができてくると、私の場合、
疲弊感が無くなり、周りの評価が気にならなくなって、
自らの目指したい姿に向かって、自分を信じて
進んでいくことができていると実感が持てるようになります。

そういう良い状態を自らの手で築けたときほど、
周りから認められた、昇格するなど確実な評価に
つながってきたことは、これまでの私自身を振り返っても
感じている次第です。

 

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■働きがいを見出す施策がD&Iを加速する
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人材育成やダイバーシティ推進に携わる方には
組織改革と併せて“働きがい”を自らの手で見出す
重要性について気づきを促す施策を展開していただくことを
ぜひ一度検討いただければと思います。

組織で働く一人ひとりが、働きがいを持って
仕事に携わっている姿のその先には、
D&Iの真の姿―“多様な価値観・新しい視点を引き出し合い、
融合して、これまで以上の成果を上げる”―を体現した
自社の未来があると、私は確信しています。

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント

◆技術の現場に“変革の起点”を。
3年で“生え抜き女性役員”を持続的に生み出す仕組みを創る

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

細木聡子
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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