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人材育成施策実施モデル4パターン

当社が提供するコンサルティングは講座型・プロジェクト型であるため、
これまで対面で研修を社員の皆様へご提供することができずにおりました。

しかし、蓋を開けてみれば、社員の皆さんの成長ぶりが著しく、経営者の方も大喜び。

今回、対面が叶わない人材育成施策であっても工夫次第で対面同等の効果を得られることが
分かったので、今回のメルマガでは当社が実践した実施モデルについてご紹介したいと思います。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■人材育成施策実施モデル4パターン
┗━━━━━━━━━━━━━━━━

いわゆる「研修」「講演会」といった人材育成施策を実施するためには、
以下の4つのパターンに大きく分けられるかと思います。


(1)集合研修
受講者が1箇所に集合して実施
 ⇒実施環境が整えば、あらゆる人材育成施策において高い効果が期待できる

(2)拠点分散オンラインセミナー
少人数で集合した拠点をオンラインでつなぐ形で実施
 ⇒受講者全員が互いに面識があれば集合研修同等の研修効果が期待できる

(3)オンラインセミナー
受講者全員が会議システム等を活用しリアルタイムでオンラインで研修受講する形で実施
 ⇒講演形式でインプット型の研修等に活用。フォローアップ次第で研修効果を引き出せる

(4)動画セミナー
研修コンテンツを収録したビデオを各自視聴する形で実施
 ⇒集合研修やオンラインセミナーと組み合わせて活用することで研修効果を引き出せる


新型コロナウイルス感染症のため、当社では
(2)~(4)を状況に応じて組み合わせ実施することで
(1)集合研修と同等の成果を出すことができました。

企業によって方針は様々かと思いますが、
人事施策の目的や状況に合わせた実施スタイルを
模索することによる新たな研修スタイルが
構築できる可能性が高いと考えています。

 

┏━━━━━━━━━━━━━┓
■受講者同士の面識があるか?
┗━━━━━━━━━━━━━┛

当社が外出自粛期間に各コンサルティング先で
研修を実施したのは以下のモデルでした。


(3)オンラインセミナー

(4)動画セミナー

オンライン・メール・電話等での質疑応答


ちなみに、当社の場合は3ヶ月~1年以上かけた
「(1)集合研修」の実施履歴が複数回あり、
受講者同士の面識があったので、上記モデルでも
十分に、それまで以上の成果と成長がもたらされたと
考えています。

もし、受講者同士の面識がなかったとしても
一定の効果が得られる実施モデルではありますが、
面識のある受講者同士で実施するからこその
「相互支援」「切磋琢磨」といった意識は
やや薄まるのは否めないと考えます。

┏━━━━━━━━━┓
■外的導引と内的導引
┗━━━━━━━━━┛

次に、目的に応じた実施モデルを

「外部から与えられる刺激(外的導引)」
「内面の意識の変化(内的導引)」

といった目的別でご紹介します。

<外的導引>
例)知識・スキルのインプット、ネットワーキング構築など

(2)拠点分散オンラインセミナー

オンライン・メール・電話等での質疑応答

or

(3)オンラインセミナー

オンライン・メール・電話等での質疑応答

 

<内的導引>
例)意識の醸成を促す、メンタルサポートなど

(2)拠点分散オンラインセミナー

 講師・人事担当者とのグループ面談

or

(3)オンラインセミナー

講師・人事担当者とのグループ面談

or

(4)動画セミナー

講師・人事担当者とのグループ面談」

いずれの場合も、前述の通り
「受講者同士の面識有無」
が比較的影響する面もありますが、
拠点ごとに少人数で集合した形での
研修実施を通して、十分に成果が見込まれると考えます。

また、学びのアウトプットやメンタルフォローなどは
グループ面談等で対応するほか、1on1ミーティングなども
積極的に取り入れ、より頻繁なコミュニケーションを
取るよう心がけました。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■よりこまめな個別フォローを意識する
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

これまでご紹介した実施モデルを軸に約2ヶ月間コンサルティング先の社員の皆様の
育成フォローに当たるうちに、ある企業の女性管理職の方から毎週電話相談をいただく
ようになりました。

つい先日、彼女からこんなメッセージをいただきました。

「苦しい時に細木顧問とお話することで、打開策が必ず見えてくるんです。
怖がらず、自分の信念を曲げないで部下育成に取り組む勇気を毎回いただいています」

私は彼女に対して解決策を伝えるのではなく、
とにかく話をじっくり聞くようにしています。

特に女性に多い「インポスターシンドローム」
(詐欺師症候群。実力があっても自分に自信が持てない状態を指す)
を正に抱えている彼女にとって、自信を持って前に進んでいくためには、
「大丈夫、できるよ」という声かけなのかもしれない、と感じているためです。

新型コロナウイルス感染症によって、
直接会えない・相手が目の前にいない、という状況が
長く続いたことで、彼女のように不安を抱えながら
ひとり仕事に向き合っていたという社員も少なくないと思います。

会えないからこそ、見えないからこそ、
より丁寧な個別フォローが重要であり、
それによって、受講者のモチベーションアップや
その受講者の部下の育成に良い影響を与えることに
つながって、成果も見えやすくなっていくと私は考えています。

今回の実施モデルをご参考にしていただくと同時に、
社員ひとりひとりとの丁寧なコミュニケーションについて
今一度考えていただく機会となれば幸いです。

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント

◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。

細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

細木聡子
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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