テレワークで成果を出せる社員の共通点

■テレワークが一気に進む

今世の中を騒がしている新型コロナウイルス感染症。

この影響によって、企画していた研修等が
中止や延期に追い込まれ、肩を落としている
人事担当者の方も多いのではないでしょうか。

一方、テレワークや在宅勤務、時差出勤といった
取り組みを進めている企業も多く見受けられます。

このピンチをチャンスに変えて、テレワークで
仕事をすることに挑戦する取り組みは、
非常に良いことだと私は感じています。

思い切って取り組んだことでしか得られない
体験や成功事例、また気づかなかった課題など
様々な視点が得られるに違いありません。

■在宅勤務＝サボっている？

弊社の調査データ「女性活躍推進2.0実態調査2019」から、
「テレワーク」に関するアンケート結果は以下の通りです。

「テレワークは導入しづらい（経営層）」
「何をしているか見えないから不安（管理職）」
「サボっていると思われるから使えない（一般職）」

一方、弊社は日常的にテレワークを取り入れていますが、
社員が何をやっているか分からない、
なんて思ったことはありませんし、
実際には、日を追うごとにアウトプットの
質と量は増していると感心しているところです。

これは、突き詰めれば「互いの信頼関係」という

大変シンプルな答えに行き着くのですが、
テレワークを利用する社員にフォーカスすると見えて来るのが、

●仕事に対するコミットメント

という根本的なマインドにたどり着くのではと
つくづく感じています。

■社員の貢献心を仕事につなげる

最終的に仕事をする・しないは本人の意思に
大きく左右されるところだと思います。

もし、このコラムを読んでいるあなたが
管理職として部下を持つ上司であったり、
会社の人事を任されている立場にあるのなら、

「自分の仕事」がどんなことに「貢献」しているか
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ということを“つなげる”必要があると私は考えています。

つまり、

「社員ひとりひとりが携わる仕事が、
会社のどの部分に役立っていて、さらに、
社会に対してどのような貢献を果たしているのか」

このことを理解した社員は、どこにいようが、
どんな働き方であろうが、仕事に対する誇りを持ち、
責任感を持って自身をマネジメントしながら
十分に仕事に取り組むだろうと思うのです。

そのような意識を醸成する取り組みを行うのが、
上司であり、人事担当者が持つ大切な役割の
ひとつだと考えます。

■社会貢献は、経営視点！

社員ひとりひとりの仕事に対する意識を醸成することが、
結果として生産性向上に繋がり、多様な働き方を実現する
後押しになる、とお伝えしてきました。

ここのポイントは、「社会貢献につながっている」
という点です。

社会貢献は、経営視点の１つです。

どんな仕事も、会社という組織で利益を追求することは
巡り巡って社会貢献につながっているからです。

社員ひとりひとりの社会貢献に対する意識が
醸成されることで経営視点を持つようになれば、
テレワークで生産性をより高める働き方を
実現することは十分可能だと思うのです。

だからこそ、普段の仕事内容が
会社全体のどこに役立っているのか、
社会に対してどんな意義があるのか、
ということを意識づけすることが、
「経営視点」を育む大切な関わりだと思います。

■会社の仕事を通して、自己実現する

「マズローの５段階欲求」については
みなさんよくご存知ですよね。

今日お伝えしたことは、まさに５段階目の
「自己実現欲求」を満たす取り組みだと思っています。

【会社の仕事を通して、自己実現する】

ひとりひとりが意思を持って、力を発揮すれば、
組織に新しい価値が生まれ、イノベーションが起こるのでは
ないでしょうか。

テレワーク・在宅勤務を余儀なくされている今だからこそ、
この機会を好機と捉えていただきたいと願っています。