日本が世界に取り残されないために、企業が向き合うべき人事施策

師走になり、慌ただしく感じている方も多いのではないでしょうか。
私は先週から続いている大手企業様での講演・セミナーの
連続実施の山をひとつ終えて、次の登壇に向けた準備に
取り掛かっているところです。
目の前のことに忙殺されそうになりがちな今時期だからこそ、
なぜ私は26年間勤めた大企業から飛び出して、自らの手で
社会貢献していこうと思ったのかと、初心に戻って決意を新たにしています。
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■企業成長を阻む表面的な取り組み
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女性活躍推進法が2016年4月に施行されて
3年以上経過していますが、真の意味で女性活躍推進が
進んでいるかというと、まだまだこれから、
私個人としては「始まってすらいない」と感じています。
世の中を見渡せば、
「次は働き方改革」
「SDGsだろう」
そんな気運が高まっていることは
無論感じているところで、それ自体は素晴らしい考え方です。
一方で、現場の実態を把握しきれずに
「働き方改革だから、残業ゼロにしよう」
と制度などハード面の整備にばかり目がいって、そこで働く人の
気持ちや理解促進といったソフト面が置き去りにされてしまえば、
結局残業ゼロになったけど家に持ち帰って仕事をするといった、
形骸化した仕組みが残って、会社成長をもたらす改革には
繋がりづらくなってしまいます。
女性活躍推進においても、同様のことが起きていると
私は今現在も危惧しています。
女性管理職数を増やした結果、マネジメントに苦悩する
女性たちが後を絶たず、働きやすいようにと時短制度を
取り入れたものの、利用者は周囲からの見られ方に悩み、
仕事内容も制限がかけられ不本意な状況に涙する人が
今尚存在することを、このままにしていいとは
私には思えませんでした。
ひとりひとりの力を100%引き出して、
多様な視点を融合させることで生まれる
新たな技術や気づきが企業成長の源となり、
企業価値の礎となる以上、中身を伴わない
うわべだけの施策は、企業破綻を招きかねないと思うのです。
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■影響力のある女性リーダー創出が
これからの企業に不可欠である理由
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現在は第4次産業革命と言われ、ただでさえ変化の激しい
時代であり、この中で日本自体が生き残りを図るためには
従来の思考から一刻も早く転換しなければあっという間に
取り残されてしまいます。
変化に柔軟に対応し、進化し続けるための原動力こそが
ダイバーシティ(多様性)であり、ダイバーシティが
イノベーションを起こすことにつながると私は考えています。
その第一歩が、女性活躍推進です。
日本社会は男性社会が色濃く残っており、その中で働く女性は
ある意味マイノリティです。女性活躍推進ができなければ、
ダイバーシティが達成できない、つまりはイノベーションも起こらない、
ひいては変化について行けない日本になってしまうと思うと、
真の女性活躍推進の実現は、待った無しの状況ではないでしょうか。
大企業で26年間勤め、男性が多い職場で女性管理職として
チームの成果を出しながら自己実現することを諦めず、
部下育成に取り組んできた10年間は、試行錯誤の連続でした。
数えきれない失敗から学びを得て、私がたどり着いた答えが、
【マネジメントにおいては、女性は男性とは違った「コツ」が必要】
ということであり、それに気づくだけで働く女性たちがどれだけ
楽に安心して成果を出していけるかを1人でも多くの人に
知ってもらいたい、役立ててほしい、その想いの高まりが
今の私を形作っているのです。

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■実態からあぶり出す!
現場の本音を活かして成果につながる施策へ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
真の女性活躍推進を実現するため、本当に必要な
施策は何か、その考える切り口はどこなのかと
考えるために集めたものが
「女性活躍推進に関する本音の意見」
であり、それが当社・株式会社リノパートナーズが
手がける【女性活躍推進2.0実態調査】という取り組みでした。
この取り組みを国・政府の施策や、企業の人事担当者に
広く共有することが、真の女性活躍推進を日本で実現する
一助となると確信して、女性活躍推進2.0運動の呼びかけを続けています。
当社としても、女性活躍推進2.0実態調査を通して
得られた働く現場の生の声を、講演・研修・セミナー等に
活かすことで、よりお役に立てるコンテンツを提供し、
真に求められるサポートを届け続けたいと思っています。
特に、女性は男性と比べて自己肯定感が低い傾向にあり、
女性活躍推進2.0実態調査でもその傾向は明白な結果として現れています。
自分でも気づかないうちに、自分の強みを活かすことを
ためらったり、つい周囲の人に意見を合わせてしまったり、
チャンスが訪れてもチャレンジすることに二の足を踏んで
しまくことが少なくありません。
自分の良いところをどうやって引き出し、
男性社会の中を渡り歩きながら、うまく自己PRして
周囲を巻き込み推進力を発揮するやり方も
正直わからない、気づくきっかけも得られていないのが現状です。
私が実際に大企業の中で実体験した成功事例を元にした
ノウハウやメソッドをお伝えすることで、一人一人が
活躍できるというような世の中になれば、イノベーションが
あちらこちらで起こり、日本社会が発展すると思い、
そんな未来を創る道を拓くことで社会貢献していきたいという
想いを持って立ち上がったことを、今改めて思い直し、
意識高くあり続けようと思っています。
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■100%成果にコミットするからこそ嬉しいクライアントの成果┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
私も女性である以上、強い想いを持って活動しているものの
時折どうしようもなく不安に駆られる時があります。
(更年期も関係あるかもしれません・・)
そんな時、私にパワーを与えてくれるのが、
クライアントが出す成果報告です。
以前よりも現状が良い方向に進んでいることを聞けば、
少しでも役に立ってよかったと心底嬉しくなります。
これからも、価値を感じてくださる企業様との出会いを通して
成果にコミットメントし続けることでお役に立てればと思います。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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