「女性の就業率上昇」の実態

女性の就業率が上がり、一億人総活躍と盛り上がっている今日この頃。
では、実際に女性就業率の中身はどのようになっているでしょうか？

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■非正規雇用の割合が増加
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厚生労働省 平成30年 国民生活基礎調査（平成28年）の報告書から、非正規雇用の
女性就業率の割合が増えていることがわかります。

もちろん、非正規雇用が好ましくない、という話ではありません。

数値上では、就業率が上がり、
女性活躍推進は進捗しているデータ結果が出ていますが、

「本当は働きたくないけれど、パートナーの手取りが少ないから」
「自分が自由に使えるお金が欲しくて」
「時々は美味しいもの食べたいじゃない？」
「時間に余裕がある人って思われたくなくて」

という意識で、ゆるく働いている人が多いのではないだろうか？というのが、ここ1年以内に
働き出した身近な女性たちに直接ヒアリングした結果です。

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■数字だけは見えてこない実態
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数字だけ見れば、「女性活躍推進はひと段落した」と
思っている方ほとんどかもしれませんが、
実態は前述の通りで、意識が低い女性社員が
どんどん増加している状態です。

このようなマインドの社員たちが、
モチベーションの高い社員たちの足を引っ張るなどして
思いがけない悪影響を及ぼしかねないと
私は懸念し続けています。

また、子どもの頃から母親が働く姿を見ている人と、
そうでない人の「働く」ということへの向き合い方には
差が出てくるものだと思います。

（ちなみに、私は専業主婦の母の元で育ち、社員は働く母の元で育っており、
互いの入社当時の働くことについての責任感には、はっきりとした差がありました）

さらに、ただ働く母親と、自分の力で社会に
貢献していくという信念を持って仕事に取り組む母親では、
子どもが受ける印象にも変化してくると考えられます。

「働く父親を見れば十分でしょう」

と思われるかもしれませんが、日本社会は
「男性は働くのは当たり前」という認識が根強く残っているので、
子どもたちにとっては、働く父親のそれ以上に、
母親が働いているかどうかというインパクトが大きいと思うのです。

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■一億人総活躍の本質
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一億人総活躍とうたわれていますが、
私は「活躍」とは「ただ働く」だけではないと思っています。

女性活躍推進、女性管理職比率の向上など、
何かと女性、女性と言われている背景も
女性が本当の意味で活躍しきれていないからでは？
と思わずにいられません。

性別に関係なく、個人の強みを生かして活躍し、
成果を上げて、会社を成長に導くという活動こそ、
一億人総活躍の本質ではないでしょうか。

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■競争心を活かす
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女性は良くも悪くも「競争心」を持っています。

幼少の頃から、お友達と同じものを欲しがったり、
どっちが可愛いかと比較したり。

その気持ちの裏側には、他の人に負けたく無い、
自分が一番輝いていたい、という心が働いています。

この特性を、社内の女性ロールモデルを一人育成する
ということに活用すれば、周囲の女性たちは徐々に変化を遂げていきます。

パッとしなかった女性社員が、ある日を境にメキメキと成果を出し、
昇格して、チームのみんなに信頼されている・・・

そんな女性社員が眩しく映れば、私もあんな風になりたい
（＝負けたくない！の裏返し）と、その影響力で
自分を振り返るきっかけを掴んでいくのです。

このようなことを仕掛けの１つとして活用することで、
組織を変革させるきっかけにしていただければと思っています。