面談で相手の本音を引き出すコツ

今日は、採用にまつわる面談についてお話を進めて参りたいと思います。
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■良い人材を採用したいけれど
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「常に社員を採用することを考えている」
「会社の中の社員が成果を出してくれないので、もっといい社員を雇用しないと」
今は人材不足の世の中という背景もあって、
このような話がよく聞こえてきます。
しかし、いざ採用しようと思っても
良い人を採用するのは難しいものです。
さらに、良い人材だと思って採用したけれど、
うまく組織にフィットできず想定していた
パフォーマンスを発揮するに至らなかった
という話もよく聞きます。
このようなことを避けるために、何ができるでしょうか?
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■面談で、相手の本音を探る
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採用面談においては、30分〜1時間という
短い時間の間に、深く知らない人に対して質問をしながら
・会社で力を発揮してくれるか?
・社員たちとうまくやっていけるか?
これらの判断を下すために、相手の考え方や
価値観を本音レベルで引き出すという
高度な情報収集力が求められます。
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●相手の本音を引き出す方法
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よく知らない相手でも、本音を引き出すコツが
あります。それは、「相手にたくさん話してもらう」
ということです。
相手9割、自分1割、という感覚です。
ほとんど聞き役で、うなずいたり、共感して、
相手に気持ちよく喋ってもらえるようにします。
ポイントは、興味を持って聞くということです。
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●自己開示しづらい人の対応
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聞き役に徹することで、相手がたくさん喋って
くだされば良いのですが、中には自己開示しづらい人も
いるかもしれません。その時に試していただきたいのは、
面接官自ら先に自己開示する、ということです。
「実は私も仕事が大変で辛い時があるんですよ」
「同じような経験したことがあるのですが、
当時はしんどかったですね」
すると、「実は私も・・」という本音を引き出せる
可能性が高くなります。
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●会話が途切れたら
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面談中に会話が途切れることがあると思います。
そんな時、私はすかさず
「それは具体的にどんな話なのでしょうか?」
と興味津々で質問します。
(もちろん、聞いた話は自分の中で
留めておくのは鉄則です!)
私は過去に採用面談で500人以上の方と
関わってきましたが、この方法で99.9%本音を
引き出せている、という感覚を持っています。

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■採用の判断軸を明確にする
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相手から本音を聞き出した後に、採用するかどうか?
という判断する場面が訪れます。その時の判断基準は
それぞれが明確にお持ちのことと思いますが、私の場合ですと
「組織のビジョンに、その人の考えがマッチしているか、
方向性があっているか」
「今いる社員と合うかどうか」
大きくはこの2点のみです。
もし、この2点がマッチしていないと、
いずれ自分の方向性に合わないとモチベーションが
下がって、周囲へ悪影響を及ぼしてしまう
ということになりかねないと考えるからです。
もし、これから採用を考えている際には
自社の判断基準を考える際のご参考になれば幸いです。
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■編集後記
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弊社は「全ての人が安心して成長できる社会を創る」
をテーマに掲げて活動しています。
これから会社を大きくすることを通して、
社内で安心して働き成長できる人を増やし、
会社に関わってくださる多くの方にも、
安心して働く環境を広げていきたいと思っています。
なので、弊社で次に採用する社員は
「人の成長を見るのが楽しい」
「人の可能性を信じて関わることにやりがいを感じる」
という気持ちに共感してもらえる方で、かつ、
現在の会社環境にマッチした方かな、と考えています。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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