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人を使う?人を活かす!

社員が次々辞めてしまう・・この状況は、経営者や人事担当者にとって大変辛いことだと思います。
もし自社でそんな状況が起こっていたとしたら、これまでの社員に対する関わり方を見直すきっかけにしていただきたいと私は考えています。

◆管理職はうまく人を使うべき?

「もっとうまく人を使って仕事をしなさい」
と、管理職に対して言う場面も良く目にします。
実際に私自身もこのようなことを言われた経験があります。

ここまではっきり言われなくとも、人はうまく使うものだといった考え方が、
まだまだ会社組織の中で浸透しているのは否めない事実ではないでしょうか。

 

◆どういう視点で人材を捉えているか?

ポイントは、どういう視点で人材を捉えているか?ということです。

この【人を使う】という視点で人材を捉えている間は、
社員も使われている感が満載になってしまい、

少しでも不満があるともっと自分を認めてくれる場所があるんじゃないか?
と、すぐ転職を考えるという話はよくあることです。

私が大事に考えていることは、人を使うのではなく、人を活かす
という発想を持った経営者や管理職、人事担当者が必要であるということです。

 

◆離職率が低ければそれでいいのか?

中小企業は、社員の会社や経営者に対する不満が離職という形で現れやすいので、
従業員満足度がダイレクトに分かりやすく、危機感を醸成しやすい傾向にあるかもしれません。

一方、大企業は福利厚生や給与など満足できる条件が揃っていることが多いため、
例え、従業員満足度が低かったとしても「離職」という形としては現れにくい傾向があります。

なので、特に大企業で、離職率が低いから、社員も満足している、
だからそれでいいではないか、というように考えがちですが、
「人を使う」という発想を持っている限りは、
本当の意味で社員満足度が上がらず、結果、
人材のパフォーマンスは最大化出来ていない状況なのです。

◆企業の最大のミッションとは

企業は事業活動の結果、利益を上げていくことで社会の発展に
寄与していくことが最大のミッションであると考えています。

よって、企業には、利益を上げ続けるために、
これまで以上の成果を出し続けることが求められており
それは事業運営を支えている社員ひとりひとりが
これまで以上の成果を上げなければ、最終的に会社の成果にはつながらないのです。

企業が、継続的に、安定的に経営を行うためには、
そこで働く社員ひとりひとりの成果を結集させる、
この発想を持つことが重要です。

 

◆ひとりひとり社員がこれまで以上の成果を出し続けるために

よって、ひとりひとりの社員が、
これまで以上の成果を出し続けているかどうか?という観点で見た際に、

例え離職率が低い大企業であったとしても、
果たしてその実態はどうなっているだろうか?

という検証をしなくてはいけないと思っています。

離職率ばかりではなく、利益も十分に確保できていたとしても、
それは社員が最大のパフォーマンスを発揮してことによる、
継続性のある成果であるか?一過性のものではないか?といった
振り返りの視点を経営者や人事担当者、管理職には
持っておいてもらいたいと思っています。

 

◆最高のパフォーマンスを発揮する階層構造

人を活かすという発想を持ち、人材のパフォーマンスを最大化することを考えた時、
それはやはり上司の関わりが大きな影響を与えます。

小規模な企業であれば、社長自らが社員とじっくり関わっていくことが可能ですが、
社員が五人以上になってくるとそれは難しくなるので、
社長と社員の間に中間管理職的な立場の社員を配置して、
階層構造により効率的かつ効果的な関わりを実現していくことが必要です。

たとえ小規模の企業でも、社長と社員の間にワンクッション置くことで、
組織がうまく回ることもよくあることです。

階層構造を構築することで、広い視点で人材を活かして行くことができるため、
よりバランスの取れた組織ができると私は考えています。

 

◆管理職の役割

会社が組織体制をとる場合は、中間管理職的な立場の人が必須であり、
その管理職の役割は人を活かすという発想で社員のパフォーマンスを
最大化することを、常に考えて行動することだと思います。

もし、「人を使う」という観点だったとしたら、
これから人を活かすという視点で考えるきっかけになれば幸いです。

ポイントとしては、社員に対して

「こんなフィールドで活躍してほしい」
「この事業ならイキイキ取り組めそう」

などと想像するところからでOKです。

自社で働くことに熱中してもらえるためには、
どうすればいいだろうかということを考え続けてほしいと思っています。

  • 経営戦略・経営管理
  • モチベーション・組織活性化
  • キャリア開発
  • リーダーシップ
  • マネジメント

◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。

細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

細木聡子
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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2025/03/12 ID:CA-0005914 ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン