落ち込んだ時、引き上げてくれる「人」と「場所」を作る

管理職の仕事は、時間的な拘束度はそれほどでもないのですが、精神的な部分で
難しいことや、大変な面があります。
そんな時に物を言うのが「精神力」です。
特に女性はメンタルが不安定になりがちなのでいかに冷静さを保って正確な判断ができるか、強い気持ちを持っている必要があります。
今日は、特に女性管理職のモチベーションを維持する仕組みづくりの発想法についてお伝えします。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
■落ち込んだ底から戻れるきっかけを仕組み化する
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
モチベーションを維持する方法を自分で持っている管理職はパワフルです。
ただ、そういう管理職は、あまり多くはないのが現状です。
なので、人事や会社がこの仕組みの一部でも提供してあげることができれば、
管理職のパフォーマンスは更にぐんと上がると思うのです。
私がモチベーションを維持する仕組みとしてオススメしているのが以下の3つです。
----------------------------------------------------------------
●コミュニケーション
----------------------------------------------------------------
まずは自分の気持ちを吐き出せる環境作りです。誰かに話しただけでも、こんがらがった気持ちと頭が徐々に整理されるのを体感している方は多いはずです。
人事や経営者は、特に女性管理職が辛そうな状況だったら、普段より多めの声かけ、
本音を吐き出させる環境・雰囲気作りをしていただけると、それが大きな助けになると思います。
----------------------------------------------------------------
●同じ立場の人のネットワーク
----------------------------------------------------------------
社内の人がコミュニケーションの相手だと共通言語があって共感してもらいやすいという
良い面があります。
社内での女性社員のネットワーク作りを既に行っている会社もあるとは思いますが、
一方、社内だとどうしても言えない、しがらみがあるなどがあるので、
社内だけでなく、社外のネットワークもできれば構築するとより効果的です。
できれば、同じような管理職の立場にいる人たちのネットワークがいいですね。
「悩んでいるのは私だけじゃないんだ!」
と思えるだけで気持ちが軽くなるものなのです。
----------------------------------------------------------------
●メンターの存在
----------------------------------------------------------------
自分の本音を全部相談できる相手、それがメンターという存在です。
メンターは、どんな話でも全て受け止める器があり、さらに落ち込んでしまった人のモチベーションと「自分なんて」という卑下した視点をもう一度ゼロベースへ引き戻すきっかけを与えてくれます。
そこから、更に「あなたならできる」と信じてくれ、背中を押してくれるのです。
そんなメンターを社内外に持っている人は落ち込んだとしても復活することができるということなので、本当に強いと思います。
そのメンターと出会うきっかけを与えてあげる取り組みは、女性管理職にとって
本当にありがたいことだと考えます。
┏━━━━━━━━━━━━━━┓
■私の事例〜自己マネジメント〜
┗━━━━━━━━━━━━━━┛
私自身はどうしてきたかをご紹介します。
----------------------------------------------------------------
・断食(セルフコーチング)
----------------------------------------------------------------
私は体調管理に気を配っており、月1回ペースで断食を行っています。結局は、その断食の期間はセルフコーチングの手法を使って「視点を変える」という作業をしているのです。
落ち込む時は一気に底まで落ちていくのですが、復活が意外と早いタイプなのは、自分自身でメンターの役割をするようにしていたせいもあるかもしれません。
----------------------------------------------------------------
・同僚や上司へ相談(相談内容は取捨選択)
----------------------------------------------------------------
私の心の師匠は「松下幸之助」なのですが、ご本人の元で仕事をしたことはないので
「この人についていく」というようなメンターを特別自分の中で設定はしていませんでした。
もちろん、組織に所属していた時は同僚や上司へ相談していたのですが、全て話すのではなく、【話の一部を切り取る】この作業を自分の中で通してから相談していました。
というのも、自分のマネジメントに対する考え方と、周囲の人たちの考え方にフィットしづらい場面も多かったので、
「●●の場合、私は■■したいのだけど、あなたはどう思いますか?」
というように、あくまで相手の視点についてアドバイスをもらえるような質問を複数の人に
投げかけてなるべく多くの視点をもらうようにしていました。
このような対応を続けることで、少しずつ自分の中で人の助言やアドバイスが蓄積され
次の落ち込みの時の対処法がわかるようになってきたのでした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
しなやか女性リーダー養成講座では、外部のメンターとして、また自分の気持ちを
素直に言葉にできるコミュニティとして存在しています。
現在、受講者ひとりひとりが管理職として視座が上がった事を、互いの関わり合いから
気づき、切磋琢磨しあえる環境が整ってきたと実感しています。
というのも、管理職として会社から何を求められているのか、各々しっかり腹落ちしているのが、発する言葉の端々から感じられるようになったからです。
私も本講座を通して、ここまで人は成長するのか!と、人の可能性の無限大さを目の当たりにしてきました。
今後さらなる成長を遂げていく受講者のみなさんの未来を、心から楽しみに思える今日この頃です。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 千代田区 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
- 女性管理職育成 (40)
- セクハラ・パワハラ対策 (4)
- 部下マネジメント (16)
- 女性のためのリーダーシップ (12)
- メンタル強化 (3)
- 人事施策・研修実施のヒント (59)
- 従業員数5~30人の社長向けノウハウ (7)
- 人が辞めない会社の作り方 (7)
- 女性活躍推進2.0 (36)
- リーダーの心得 (23)
- アンコンシャスバイアス (7)
- 業務改革プロジェクト (4)
- 部下育成 (26)
- ニューノーマル時代の人材育成スタイル (4)
- 男性社員比率が8割超の企業の女性活躍推進 (17)
- 完全オンライン研修の効果 (1)
- ダイバーシティ・マネジメント (11)
- 技術系女性社員のためのキャリア形成 (3)
- 社員が安心して成長できる組織作り (2)
- 社員の経営視点を醸成して会社成長を加速させる (9)
- 技術系企業に特化したダイバーシティ推進PJ (16)
- しなやか組織改革プロジェクト (5)
- しなやか姿勢のすすめ (16)
- ダイバーシティマネジメント (14)
- ダイバーシティ&インクルージョン (26)
- ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン (8)
このプロフェッショナルの関連情報
