【事例紹介:回答3パターン】社員の悩み相談に向き合う

本日は「社員の気持ちを楽にする方法」についてお伝えしようと思います。
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■部下に対してイライラしている方へ
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部下が仕事をサボりがちだ、
部下の出してくる成果に納得した試しがない、
部下に任せるなら自分が手を動かした方がマシだ・・
自分の部下に対してイライラする自分が嫌だ!と自己嫌悪に陥る管理職クラスの社員から
相談を受けることがあるかもしれません。
そんな時、こんな話で視点を変えるきっかけをつくってみてはいかがでしょうか?
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2:6:2の法則
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集団になると、自然に2:6:2の内訳になるという法則について、ご存知の方も多いと思います。
*上位2割が生産性が高い優秀なグループ
*上位にも下位にも属さない6割の平均的なグループ
*下位2割が生産性が低いグループ
相談してきた社員は、下位2割の部下に対して感情的になり、排除したい気持ちを持っている
可能性があります。
しかし、たとえ今は上位2割に入っているメンバーも他のチームに属すると下位に入ったり、上司が変われば
現メンバーの下位と上位が入れ替わったりすることも大いにありうるのが組織というものです。
つまり、今の仕事のアウトプットが、部下の能力だと判断しない方がいい、
ということに気づいてもらうことがベストです。能力は個性ですので、そもそも
良い悪いもない、というのが気持ちの落とし所です。
また、補足情報として、常に上位2割が高パフォーマンスを出し続けることは不可能である、
ということも、話に添えてあげてください。
上位2割が力尽きた時にフォローするのが、下位2割のメンバーであることも。
そこに気づけば、下位2割の部下に対する気持ちも変わって、きっと楽になると思います。
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■自分は役に立たないと自信をなくしている方へ
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「中間管理職の自分がいなくても仕事は回るんだよね・・」
「自分の存在価値はない」
「他のマネージャと比較して自分は劣っている」
「前任者のほうが管理者として素晴らしかったに違いない・・」
このように(特に女性に多いと思います)
自分を認めることに対して苦手意識を持っている人が多いと感じています。
仕事のやり方が一人一人違うように、マネジメント方法も、十人十色です。
人が変わると、やり方も変わって当然なのです。
女性管理職は歴史が浅いせいもあって、例えば、男性マネジメントでいう
「俺についてこい」系のガンガンゲキを飛ばすスタイルを真似したものの、
当たり前ですがまったく女性の特性に合わないため失敗します。
その結果、
「私にはマネジメントは向いていない」
などと思いがちです。
マネジメント法も時代に合わせて様々なタイプが出てきているはご存知の通りです。
命令型、指示型が当たり前だった時に今で言うところの支援型はありませんでした。
きっと、今後も新たなマネジメントスタイルが出現することでしょう。
自分には自分のやり方があって、試行錯誤した結果
自分らしいマネジメントスタイルが見えてくることもあります。
女性はまだまだパイオニア的存在だからこそ
男性のようにできないからと落ち込む必要はありません。
女性というマイノリティだからこそ、多様なマネジメントスタイルを認め、共感し、
理解を深めていける存在でいてほしいと思います。
このような話を女性管理職にお伝えして、少し元気な表情が見て取れましたら、
「自分自身のマネジメントスタイルを見出すプロセスを、ぜひ楽しんでほしい!」
という背中を押すメッセージも伝えてあげていただけたらと思っています。
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■上司を懲らしめてやりたいと憤っている方へ
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理不尽な上司は組織につきものです。
いくら懲らしめてやりたい!と思っていても、あいにく、組織構造上、無理です。
直属の上司の、上の上司に訴えたとしても、自分の部下である上司をマネジメントできていない
というメッセージに捉えられるので懲らしめるのは難しい、ということです。
こんな相談を受けたら、まずはじっくり社員の話に耳を傾けてください。
次に、私の場合はこんなことをお伝えします。
***
懲らしめたいという気持ちも分かりますが、
私の場合、自分が担当者から課長の立場になった時に
見える景色がこんなにも違うのか、と
衝撃を受けたことをよく覚えています。
組織には様々な事情を抱えており、
それぞれの役職ごとに持っている情報の
量も質も異なる状況で、部下から正論を
突きつけられても、そうだよねと言えない
背景があったんだな・・と思ったのです。
だから、上司とうまくいかないからといって、
ガツガツ噛み付くのは得策ではありません。
理由はさておき、やり方が合わないと
思ったら、「あなたのやり方はそうなんですね」
と受け止めて(受け入れなくてOK)、
一歩引いた目線で上司を見てみてはいかがでしょうか?
***
立場によって、見える世界が違う、ということに社員が気づいてくれれば、
「自分はなんてつまらないことに怒っていたんだ」
と一歩引いた目線に立つことができ、感情をゆさぶられている自分が勿体ない、と
徐々に楽な気持ちを取り戻すことができるかと思います。
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人事部として対応を迫られるのは現場で解決できなかった無理難題が
ほとんどかもしれません。
社員のみなさんが、直接人事部へ相談に来た時には、相手の状況を察しながらも
相手の気持ちに寄り添いすぎないようにバランス感覚を持って対応すると
うまくいくと思います。
- 経営戦略・経営管理
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◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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