他人依存型の社員を変えるために

女性活躍推進について、当の女性たちは

「男性の意識を変えなければ、変わらない」

と言いますが、女性たちも変わらなければならないのでは？と私は考えています。

┏━━━━━━━━━━━━━━┓
■「守ってほしい」女性が多い？
┗━━━━━━━━━━━━━━┛

企業は、女性たちに活躍してもらうため管理職や正社員に登用しようとするものの、
当の女性たちが

「家庭があるので正社員はちょっと・・」

と、自ら非正規社員や派遣社員の道を選んでいるという実情があると思います。

一方、男性たちの理解が進んでいるものの、無意識に、家庭を切り盛りし、子育てをするのは
女性の方が向いている、と思っている傾向がまだ残っている可能性もあります。

「女性は守るべき存在（男性視点）」
「女性を守ってほしい（女性視点）」

この意識がそれぞれに存在するようであれば、女性活躍推進の施策が機能しづらいのも
納得してしまう部分があります。

女性の仕事への取り組み方、考え方が組織にフィットしづらい理由も
この辺りにあるのかもしれません。

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■「◯◯してくれない」という発言
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

守って欲しい、という意識が垣間見えるのは、

「◯◯してくれない」

という発言から気づく方も多いでしょう。

例えば、上司が対応してくれない、
お客様が話を聞いてくれない、
仕組みがと整っていない・・etc.

このような発言が多い人は、

-------------------
他人依存
-------------------

という傾向があるかもしれません。

特に、管理職の立場にいる社員が他人依存の状態にある場合は
仕事上何らかの影響を与えていると推察できます。

なぜなら、管理職の立場であれば、何らか問題・課題が発生した際には、

「では、どうするべきか？」

と自ら解決・改善へアプローチすることが役割だからです。

┏━━━━━━━━━━━┓
■「外部の力」を利用する
┗━━━━━━━━━━━┛

もし、管理職の立場で他人依存型の社員がいるようでしたら、
本人へ気づきを促す必要があります。

本人の上司から指摘してもらい、
うまく意見を受け入れてもらえれば御の字ですが、
他人依存の傾向があると

「あなたがうまく指導してくれないから」

などと意見を受け止めづらいかもしれません。

また、意見された女性部下が過剰に反応し、
感情的になってしまうと、特に男性上司の場合

「自分は女性のことは分からないから・・」

と、そのまま放っておく、なんていうことも
実はよくある話です。

そこで、人事部としての対応が求められます。

人事部として取り組むべきは、
●本人へ気づきを促す
ということ。

人を変えることはできませんが、自ら気づき、変わろうと思えば
周囲も驚くほど変化していきます。

また、その「気づき」を促すポイントが、
利害関係のない、同じような悩みを持っていた
経験者から伝えてもらうことです。

「今のままだと非常にもったいない、気持ちを切り替えた方が良さそうですよ」

私も外部の立場から、このように伝えることが
多々あります。時間の差はあれど、これまで
99%の管理職者のみなさんが気持ちを切り替えてくださっています。

社員の意識を変えるきっかけが欲しい時に、外部研修や、講演など、
外部の力を利用するようお勧めするのはそんな理由からなのです。

他人依存してしまう本人も、常に苦しんでいると思います。

「働いているのは自分だけ。他の人は真面目に働きすらしない」

こんな風に思っている人も周囲の感情や行動に振り回されている
「他人依存」状態の方です。

そういった方も含めて、社外の力を借りて社員一人ひとりの意識が変わった先では、
社内で仕事への取り組み方を考え、取り組んでいくことが、結果として組織が
よい方向へ向かうと思っています。