五月病対策にも! 「リフレーミング」の活用法
5月の連休明けに、やる気が起きなくなったり、気分が落ち込みやすくなったりするのが「五月病」です。
4月から新生活が始まった大学生に起こりやすい現象として名づけられたものですが、新入社員やそれ以外の人にとっても当てはまるのではないでしょうか?
特に、「自分には能力がないのでは?」と考えがちな人は要注意! ひとりで抱え込んでしまい、抑うつ状態になることもあるからです。
今回は、五月病を予防し、自信を持って仕事をするための、上司から部下への言葉のかけ方をお伝えします。
・まずは上司の見方を変える! 「リフレーミング」の力とは?
「リフレーミング」という心理学の手法があります。
ところで・・・・・・、美しい風景の写真を撮るときは、いろんな構図を試してみますよね?
これは、カメラのフレームを通して風景のどの部分を切り取るのか考えている、ということです。
リフレーミングとは、フレーム(枠組み)を変えて、起こった出来事や状況の意味や解釈を変えるというものです。
つまり、写真を撮るときとまったく同じだということです。
異動で同じ部署になった部下や後輩、新入社員と一緒に仕事をするうちに、その人の個性や短所が見えてきますよね?
ですが、短所やできていない部分を頭ごなしに叱ると、相手は萎縮してしまいます。
ですから、まずは指導する立場の人が、リフレーミングをすることが肝心です!
・新入社員の性格をリフレーミングする方法
それでは、一般的に短所だと言われる部分をリフレーミングしてみましょう。
(例)
優柔不断でハッキリしない → 時間をかけてゆっくりと考える慎重派
飽きっぽくて集中力が続かない → いろんなことに興味を持つ人
心配性でネガティブに考える → 細かいことに気づくので、リスク管理に向いている
このように、短所を長所として言い換えて相手に伝えます。
「今まで短所だと思っていたところが、実は長所だった!」とわかると、自信を持って仕事に取り組むことができます。
・短所が目立ってイライラしてしまったときの対処法
ただし、リフレーミングをしたからといって、短所が直るわけではありません。
そんなときは、短所を長所として言い換えたうえで、こちらの要求を伝えてみてください。
(例)
優柔不断でなかなか決断ができない部下に対して
よく考えて答えを出す慎重さは、仕事においてとても大切なことだから、良いところだと思うよ。
ただ、この仕事の期限は◯日だから、最低でも△日までには考えを聴かせてほしい。
というように伝えます。
すると、「自分を評価してくれる人の期待を裏切りたくない」という思いから、要求に答えようとするでしょう。
このように短所を長所としてリフレーミングして伝えることで、信頼関係が築けます。
ぜひ、試してみてくださいね!
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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表
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