ワンオペ育児にならない夫の育成術
毎年、その年を表す言葉が並ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞」。
今年は、先日コラムで取り上げた「睡眠負債」や、「働き方改革」「プレミアムフライデー」「ワンオペ育児」など、ワークライフバランスに関する言葉が多くノミネートされました。
なかでも、「ワンオペ育児」は育児において女性の負担が大きいという現状を表した言葉です。
「もっと、夫が育児に協力してくれたら・・・・・・」
そんな風に感じる女性は多いのではないでしょうか?
ですが、実は旦那さんは協力したいと思っているけれど、その気持ちが伝わっていないということもあるのです。
今回は、より夫婦で協力して育児ができるような「夫の育成術」を、男女の心理の特徴から解説します。
・男女で感じ方が違う理由 ~「性役割」の心理学~
女性には、妊娠・出産という男性にはできない役割があります。
男性は女性が安心して出産や育児ができるように食糧を調達するという、太古から続く役割があります。
これを、「性役割」といいます。
現代では、社会でも家庭でも男女は平等だと考えられているので、性別で役割をわけることが少なくなりましたよね。
ですが、男女でコミュニケーションのとり方や、「うれしい」と感じるポイントが違うのは、この性役割が大きく関わっているのです!
・夫が自分から行動を起こすようになる方法とは?
心理学では、男性は女性の役に立ちたいと考え、女性は男性から愛されたいと感じるというのが、男女の傾向の違いだといわれています。
男女で感じ方が違うのは、太古の時代には男性が家族のために危険を顧みずに狩りをして、女性は夫が帰ってくる家庭を築くことが生きていく術だったためです。
こうした違いから、女性は男性から気にかけてほしい=言わなくても気づいてほしいと感じますが、男性は指示を出されなければ気づかないという特徴があります。
ここで旦那さんが気づいてくれるまで頑張ろうとすると、ワンオペ育児になってしまうので気をつけましょう。
そうならないために、男性ならではの「役に立ちたい」という心理を利用するのです。
たとえば、「あなたが洗濯物をたたんでくれたら、その間に明日の朝食の準備ができるから助かる!」というように、具体的に伝えます。
さらに、旦那さんが指示通りに行動してくれたときは、「今日は洗濯物をたたんでくれたおかげで、早く寝られそうでうれしい」というように、どのように役立ったのか伝えるのがポイントです。
そうすれば、男性の役に立ちたい願望が満たされて、「もっと役に立つことをしたい」という気持ちがわいてくるのです。
このように、男女の特徴の違いを使った会話術を試してみてくださいね。
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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表
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