部下と良い関係を築く上司の「聴き方」
組織において大事な、報告・連絡・相談。
近ごろは、メールで報告や連絡を済ませることも増えましたよね。
ところで・・・・・・
部下や新入社員に、「困ったことがあれば、何でも話すように」と言ったのに、進捗を確認するまで報告してこない。
後輩や部下が何を考えているのか、さっぱりわからない! これだから、ゆとり世代はダメだ。
そんな風に感じている人もいるのではないでしょうか?
だけど、その原因は、あなたの「聴き方」に問題があるのかもしれませんよ!?
今回は、部下が思わず話したくなる上司の聴き方についてお伝えします。
・話したくなる「雰囲気」をつくる
部下がなかなか報告や相談をしないのは、あなたが忙しそうにしているのを見て、遠慮している場合があります。
ですから、部下が話しやすい雰囲気づくりをすることが大切です。
最初に大切なのが、話を聴く場所選びです。
大勢の人がいるオフィスなのか、それともふたりきりで話せる会議室や喫茶店なのか、場所が持つ雰囲気が会話に影響してくるのです。
周りの目が気になる場合は、ふたりきりで話せる場所がいいですね。
ただし、部下が緊張しているようなら、ランチやお茶をしながら話すのがおすすめです。
これは、「ランチョンテクニック」といって、食事をすることで副交感神経が優位になり、リラックスできるからです。
・体ごと部下に向き合う上司は信頼される
次に大切なのは、話を聴くときの姿勢です。
パソコンで作業をしながら話を聴くと、「真剣に聴いてくれていない」と感じたり、「忙しくて迷惑そうだから、自分で何とかしよう」と相手は感じるでしょう。
ですから、部下が報告や相談をしてきたときは、部下の方に体を向けます。自分のひざがまっすぐ相手の方を向いている状態です。
そして、視線をモニターから部下に移して、目を見て話を聴くようにしてください。
・相づち上手な人が相談を受けやすい理由とは?
うなずきや相づちは、「あなたの話を聴いています」というサインなので、積極的に会話に取り入れるといいでしょう。
相手の話を理解して、納得していなければ、うなずくことはできないはずです。
つまり、聴いている人がうなずいているのを見て、話す側が安心して話し続けられるということです。
さらに、相づちを打つことで聴く側の反応がわかります。
上司が理解していないと感じたら、部下はその内容について詳しく話そうとしたり、上司から質問することもあるでしょう。
このように、メールでの報告や相談するよりも、話した方がいいと部下が感じられれば、コミュニケーションをとる機会が増えるはずです。
いかがでしたか?
相談してこない部下や後輩を非難しても、関係が悪くなってしまいます。
それよりも、話を聴くときの態度を見直して、「話しやすい上司」になった方がいいですよね。
まずは、相手に体を向けることから意識してみてくださいね。
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自身の経験として、マッサージ店補経営、IT事業を経て、働き方改革のコンサルティング事業を始めている。
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服部 裕樹(ハットリ ヒロキ) ブラックスミス 代表
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