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1on1の現場から:話すことがないメンバーもいるのでは?

1on1という言葉がまだ市民権を得ていなかった8年前。1on1導入の必要性を説きながら多くの企業のコンサルティングに携わってきました。

大手企業では当たり前のように1on1が実施され、1on1の研修や、運用の専用システムも世の中にでてくるようになりました。

中小~万単位の大企業まで、多くの企業での1on1導入を支援してきた経験から、実際に現場で1on1を実施する上長、される側のメンバー、導入・定着化を担当する推進者の方たちが感じている疑問・課題について、お答えしたいと思います。

弊社の導入・定着化支援の考え方は、アジャイルHR代表の松丘啓司の1on1における考え方を基本としています。詳細は「1on1マネジメント」をぜひ手に取ってみてください。

 

「Q. 毎回1on1で頑張ったことを話せるほど、仕事で色々経験ができるメンバーばかりではないのでは?」


前回のコラムでは、1on1で経験学習サイクルを回すために効果的な質問を紹介しました。https://jinjibu.jp/spcl/hiroe-inoue/cl/detl/6108/

 

前回の1on1から今回の1on1までの間に、職場で色々な経験をした上で(具体的な体験)、1on1の場で以下の3つを話すことで、経験学習サイクルが自然とまわせるようになり、メンバーの成長につながっていくという解説をしました。

1.前回の1on1から頑張ったことや、うまくいったこと(内省的な観察)
2.そこからどのような気付きや、学びがあったか(抽象的な概念化)
3.それを活かして次はどんなことをやってみたいか(積極的な実験)

 

上長対象の1on1研修でこの経験学習サイクルを解説すると、「毎回頑張ったことを話せるほど、仕事で色々経験ができるメンバーばかりではないのでは?」という質問がよくでてきます。

 

今回のコラムは、こちらについてお答えしたいと思います。

 

1on1の研修で経験学習サイクルについて解説をした後に、受講者の皆さんには、上長役、メンバー役をそれぞれロールプレイで体験してもらいます。すると多くの受講者の方は、上長役としても話を聞き出せなかったし、メンバーとしてもまともに話ができなかったとおっしゃいます。

 

皆さんはどうでしょうか?過去一カ月を振り返ってみてください。仕事で頑張ったことと、そこから得た気づきは何ですか?

 

普段よほど意識をしていない限り、恐らくほとんどの人が答えることができないと思います。そしてそれはメンバーも同じことなのです。

 

その際に「メンバーが話をしてくれない」「何も相談をする材料をもってこない」と決めつけず、特に1on1を始めた最初の頃は、メンバーが気付かないような「頑張ったこと」「上手くいったこと」を、対話をしながら一緒に見つけていくことが上長の役割として求められます。

 

「頑張ったこと」「上手くいったこと」は、必ずしも「契約をとった」「プロジェクトを成功させた」等の大きな仕事の成果や取り組みである必要はありません。

 

例えば、他部門から積極的な協力を得ることができた、前回よりもセミナーの集客がうまくいった、お客様に関する貴重な情報を入手できたなど、一見すると小さな出来事でも、それらは次につながるための一歩になります。

 

また必ずしも成功したことばかりである必要もありません。頑張ったけど成果がでなかったこと、成果はでなかったけどその中でも上手くできたと思うことでも構わないのです。

 

上長はメンバーから話を聞く際に、ついつい
・どのような仕事だったのか?
・誰が関わったのか?
・どのような成果があったのか?
という「事柄」を知ることに力を注いでしまいます。

 

1on1で経験学習サイクルを回す際には、「事柄」よりも「人柄」にフォーカスをして質問をすることを心がけてみてください。

 

「人柄にフォーカス」するというのはどういう事かというと、

・その経験を通じて、何を感じたのか?
・どうしてそのように感じたのか?
・その時どうして頑張れたのか?

といった、その人だからこそ「感じたこと」、つまりその人の感情が動いたシーンを具体的に聞いてみてほしいのです。

 

なぜならば、経験学習には感情が密接に関連します。何も感じなかった経験は意識されずに流れ去ってしまうため、そこからの学びが少ないといわれています。

 

メンバーの感情が動いたシーンからは、必ず多くの学びがあります。そして、その時本人がとった行動は、その人の「強み」が活きている場合が多いといわれています。

 

1on1の場で、「どうしてそう感じたのか?」を一緒に掘り下げていくことで、メンバー本人も思いもしなかった気付きや自分の強みを発見することができるようになるはずです。

 

そして、そこから得た気づきや強みを、どうやって広げたり、深めたり、進めていくかを考えることで、次へつなげるアクションの幅が広がってきて、様々なチャレンジが可能になり、成長へのサイクルを踏み出すことができるようになっていくでしょう。

 

最初からメンバーの話を上手く引き出すことは、難しいかもしれません。「頑張った事が思いつかない」というメンバーには、「印象に残ったこと」を聞いてみると言葉がでてくることもあります。

 

また、どんな小さなことでもよいので、上長が日常で感じた、その人の「強み」や「良い点」が活きた出来事を上長側から伝えてあげることをしてもいいでしょう。

 

「話すことがない」と終えずにこれらを繰り返すことで、メンバー側も自然とアンテナが高くなり、自分の強みが活きた瞬間や、頑張りを感じることができる出来事が増えてくるという好循環が生まれてきます。

ぜひメンバーに寄り添い、一緒に頑張ったことを探す意識をもってください。

 

今回のコラムを読んで、頑張ったことや、上手くいったことよりも、できなかったことや課題について話をしたほうが良いのでは?と感じた人もいるのではないでしょうか?

 

次回はこの疑問について考えていきたいと思います。

このコラムを書いたプロフェッショナル

井上弘絵

井上弘絵(イノウエヒロエ)
株式会社アジャイルHR マネジャー

支援が完了しても、お客様が自走できるように、「伴走型支援」を心がけています。対話を通じて、お客様の「軸」や「大切にしたいこと」を理解し、目指したい姿を共に実現します。

支援が完了しても、お客様が自走できるように、「伴走型支援」を心がけています。対話を通じて、お客様の「軸」や「大切にしたいこと」を理解し、目指したい姿を共に実現します。

得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、チームビルディング、コミュニケーション
対応エリア 全国
所在地 港区

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