答えのない時代のマネジメント2
答えのない時代のマネジメント2
目指すべき方向がわかっていた「答え」があった時代、リーダーはその「答え」に向かっていく道をリードすれば良かった。
つまりエベレストの頂上に登るというゴールが分かっているなら、エベレストに登ったことのあるリーダーが部下を導く、「俺について来い!」というのがこの時代のリーダーでした。
しかし、目指すべき方向がわからない「答え」のない現代、リーダーは自分の価値観を押し付けて部下を導いて大丈夫なのでしょうか?もちろん自分の過去の経験体験はとても大切ですが、そのやり方に固執して失敗してしまうと、チーム全体の士気に関わります。登ったことのない山、未知の山にチャレンジするときには、部下のそれぞれの経験や知恵を引き出し、相乗効果を生み産み、チーム一丸となって未知の仕事にチャレンジするといった、チームの力を引き出し、まとめることが求められます。また、部下の意見を聞き入れると自分の考えも入っているということで、結果としてメンバーのモチベーションアップにも繋がっていくのです。
自分の価値観を脇に置く
「答え」のない現代においては、それぞれがそれぞれの体験で、自分の安心安全のために、色々な価値観を生み出していることが、社会の価値観を多様化し、複雑化させています。
「答え」のない時代、リーダーはチームメンバーの過去の体験から新しい創造的な答えを模索していく必要があるのです。
その時にリーダー自信が自分の価値観に囚われていたら、他人の意見を素直に聞くことができるでしょうか?
相手の価値観を受け入れないというリーダーの無意識下の価値観こそが障害になるのではないでしょうか?
まず自分の価値観に気付き、それを認めた上で脇に置き、他人の価値観を認めること、このことこそ多様化時代のマネージャーに求められる最も重要な能力なのです。
コーチアプローチファシリテーションとは
コーチアプローチファシリテーションとは、一言で言うと、「コーチングのスキルを前提として、組織を活性化する事」を指し、これを実践する人を、コーチアプローチファシリテーターと呼んでいます。
ビジネスの場において、「コーチング」の認知度・普及度はかなり高いレベルまで浸透しているといえますが、チームや組織への働きかけを促進するために、もう一つ不可欠なスキル「ファシリテーション」があります。
「ファシリテーション」は、ビジネスの場においてチームや組織が抱えている問題点を明確にし、前に進めるために働きかけを行います。その結果、会社のパフォーマンスを高める効果があるのです。
「コーチング」も「ファシリテーション」も独立したスキルではなく、ビジネスの場において両方不可欠なスキルですので、これを併せ持つことで組織にとって重要な役回りを演じることができます。
これらスキルを、どのような心掛けで使うのかという「人間力」を身につけ、コミュニケーションの基本である「聴く」「承認」を行い、その上でコーチングとファシリテーションを一体化し相乗効果を発揮するスキル、これがを体系的にまとめた総称がコーチアプローチファシリテーションです。
次回以降コーチアプローチファシリテーションについてお話ししたいと思います。
ご意見、ご感想よろしくお願い致します。
コンティニュウ株式会社
コーチアプローチファシリテーション連盟
大山裕之
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- チームビルディング
「人間力」をベースとした人材開発のエキスパート
受講者の「腑」に落ちる「場」づくりに関しては定評があります。
25年の企業マネージャーとしての経験が、実践的な学びを促進させます。
心理学、脳科学を駆使したコミュニケーション学を研究し、最新のコンテンツ開発でで皆様のご要望にお答えします。
大山 裕之(オオヤマ ヒロユキ) コンティニュウ株式会社代表取締役 社団法人コーチアプローチファシリテーター連盟理事長
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