自責視点を養成する人材育成 ~感情を切り離す
こんにちは。
Brew株式会社のパートナー講師、問題整理の専門家 大谷更生 と申します。
大手通信会社で18年間、システムエンジニアとして勤めた後に独立。
現在はセミナーや研修の講師、中小企業の新規事業立ち上げアドバイザーとして活動しております。
私が講師を務める『自立型問題解決思考法』
今回は問題解決のコツその2『感情を切り離す』をご紹介します。
なぜ『感情を切り離す』が問題解決に有効なのか。
あなたは今までに、このような経験をしたことはないでしょうか。
お客さまからのクレーム、上司に言わず自分ひとりで解決しよう、と試行錯誤したが解決できず、事態はどんどん悪化。
お客さまから取引停止を宣告される直前で上司に報告した。
最終的に解決できたものの、あとで上司から
「なぜもっと早く言わないんだ!」
と叱責を受けてしまった。
なぜ、こんなことが起きてしまったのか。
それは、あなたの感情が問題解決の邪魔をしていたからです。
上司に問題を報告したら、こんなことが起きるのでは…。
・全員の前で怒鳴られたら、かっこ悪い
・仕事ができない人間だと思われてしまう
・人事評価が下がってしまう
これらの想像が引き起こす、怖れや軽蔑、嫌悪といった感情が、上司に報告して対応策を協議する、という問題解決に最適な行動の邪魔をしたのです。
そうならないために必要なのが、今回のコツ『感情を切り離す』。
感情を切り離すことで、客観的かつ冷静に問題を対処できるようになります。
では、どうやったら感情を切り離すことができるか。
コツは感情を具体化する。
私は研修の中で皆さまに、実際に職場で起きている問題を思い浮かべながら『問題の本質をつかむ5つの質問』と向き合う時間を取っています。
①困ったこと
今あなたが困っていることを、思いつくままに書き出してください
②一番解決したいこと
①で書き出した困ったことの中で一番解決したいことを一つ選んで、具体化してください
③期待する結果
最終的に一番解決したいこと②がどうなってほしいと思いますか?
④現実
いま一番解決したいこと②はどんな状況ですか?
⑤感情
一番解決したいこと②に対して、あなたはどう感じていますか?
⑤感情は喜怒哀楽で表現します。
具体的には、怒り、悲しみ、怖れ、驚き、嫌悪、軽蔑、喜びなど。
悔しい、情けない、落ち込んでいるなど、ご自身の言葉で自由に表現してみましょう。
感情を具体化したら、その感情は横に置いてください。
次に向き合うのは、③期待する結果と④現実。
問題とは期待する結果と現実の差。
感情を切り離して目の前の事実と向き合うことで、期待する結果と現実の差を冷静に把握することができます。
「この差を埋めるために何をしたらよいか?」
この問いへの答えが、最適な解決策を導く鍵となります。
一人でも多くの方が組織で活躍できるよう、私は研修を通して自立型人材の育成に努めています。
※本コラムを執筆された大谷講師が実施する「自立型問題解決思考」研修の紹介セミナーがあります。
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大手企業を中心に人材育成・イノベーション開発の支援を行う。「人と組織の発酵を促す」をコンセプトに学びの設計、制度設計、アライアンス支援を行う
人材育成業界20年弱、1000名程の講師と会ってきた経験、多くの研修設計をしてきた経験から、人材育成目的ではなく、クライアントの課題解決視点での人材育成を行う。著書に「研修講師が企業・研修会社から”選ばれる力”」(同文館)がある
原 佳弘(ハラ ヨシヒロ) Brew株式会社 代表取締役 中小企業診断士/PDCFAインストラクター
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