連載企画vol.4 動画社内報の再生数を伸ばす7つの施策
今回が第4弾目となる、エビリーの動画社内報「エビちゃん」の運営方法を教えるコラム。
2021年7月に運営プロジェクトがスタートし、本格的に動画社内報が配信されてから、約3カ月でこれまでの約7倍の月間動画再生数を達成しました。
また、「エビちゃん」の視聴データと、社内で使っているエンゲージメント計測ツール「we box」のデータを照らし合わせ、動画社内報が始まってからエンゲージメントスコアが高まっていることも判明。
今回は、社内エンゲージメント向上に貢献した動画社内報の「再生回数を伸ばしたポイント」にフォーカスし、運営リーダーの山本にお話してもらいます。
目次
1:役割分担を行い、チームワークで再生回数を伸ばす
2:季節に合わせた色をチョイス。動画サイトは定期メンテナンスを
3:イベント開催で、ナレッジ共有や自由投稿を促進
4:ポスター告知で、サイト訪問数が増加
5:新着動画の告知|できれば午前の告知がベター!
6:視聴者の潜在課題の解決
7:ボトムネックの調査・分析・改善
①役割分担を行い、チームワークで再生回数を伸ばす
ーー再生回数を伸ばすために行われた工夫が7つあったと伺いましたが。
はい、動画社内報の再生回数を増やした方法として、まず1点目は役割分担です。
なぜ役割分担をしたのかというと、関わる人が少なければ少ないほど挫折しやすいからです。具体的には、「コンテンツチーム」「運用チーム」「告知チーム」と、最低限必要な3チームをつくりました。
ーーある程度の人数で、チームを組んでそれぞれのタスクを行うということですね。
②季節に合わせた色をチョイス。動画サイトは定期メンテナンスを
ーー工夫点の2つ目は何ですか?
2つ目は、サイトの見た目を盛り上げることですかね。
サイト自体を盛り上げるには、盛り上げ用の動画コンテンツを準備することだけでなく、サイトの見た目も定期的にメンテナンスをすることが重要です。
例えば、サイトのデザインを季節に合わせて色を変えています。
私たちが運用しているこのサイトも、最初は黒だったんですけれど、秋だとオレンジにしたり、今は冬なのでネイビー系にしたりしています。
ーーなるほど。サイトの色以外で、他にありますか?
サイトの背景色以外では、バナーも都度作成しています。
バナーも、毎回訪問するたびに同じバナーはつまらないですよね。だから、鮮度を保つために、毎回新しい発見があるように、ローテーションバナーを定期的に変えています。再生回数を伸ばすためのティップスみたいなものですね。
③イベント開催で、ナレッジ共有や自由投稿を促進
ーー社内報の活用を進ませるために、イベントを開催したと伺いました。
そうなんです。社内メンバー自身が、動画社内報の視聴だけではなく投稿もしてもらえるように大きなイベントもやりました。
その名も、「アウトプットチャレンジ・自己紹介チャレンジ」です。
ーーおもしろそうですね。それぞれどんな内容なんですか?
アウトプットは、自分の持っているナレッジとかを他の人に共有するということで、アウトプットが多い人に対して景品を用意しました。
自己紹介動画もそうですね。自己紹介動画を発信して、コメント数が多かった自己紹介をつくった人には景品を用意しました。
打ち上げ花火的な、盛り上げをさらに加速するためのイベントを仕掛けています。
ーーなるほど。例えばどんなコンテンツがアップされましたか?
コーポレートチームの方がふるさと納税について上げたり、kamui trackerチームの方が工夫系を上げたりですかね。
あと、社内に「Salesforce 認定アドミニストレーター」の資格を持っている者がいるので、セールスフォースでみんなが活用できそうな機能を話している動画とかもありました。
景品を用意したイベントを用意することで、社内でナレッジが溜まりやすいような環境・習慣を作っていこうとしています。
―― おもしろい取り組みですね。ちなみに、どういった景品なんですか?
景品はめちゃくちゃ豪華なんですよ。自己紹介チャレンジは「Air Pods Pro」「ヨギボーリラックスセット」「Amazonギフトカード5,000円」アウトプットチャンレンジは「Apple Watch SE」「東京ディズニーランドペアチケット」「Amazonギフトカード5,000円」と、めちゃくちゃ豪華にしています。
―― 豪華ですね!これはモチベーションが上がりますね。
そうですね。
④ポスター告知で、サイト訪問数が増加
あとは、ポスター。これは、Googleアナリティクスを見ると、ポスターを設置していた週と設置していない週では、訪問数が上がっているということが分かりました。これは、今後も続けていきたいですし、お客様にもアドバイスとして共有したいことですね。
⑤新着動画の告知|できれば午前の告知がベター!
ーーあとは、どんなものを告知するんですか?
新着動画ですかね。新着動画はSlackで発信するんですけど、発信した時間帯だけ訪問数がものすごく山になっているということがGoogleアナリティクスで確認できました。
定期的に新着動画を告知することも、すごく効果的だったなと思います。
―― 告知の時間は、朝ですか?お昼休みですか?
だいたい16時くらいに発信していますね。
―― 時間帯的にもそのあたりが良さそうということですか?
Googleアナリティクスを見ると、本当は午前中のほうが訪問が多いんですよね。ただ、告知する人が忙しくて。
―― なるほど。社内告知は重要だということですね。
そうですね。
⑥視聴者の潜在課題の解決
ーー残りあと2つの工夫点は何ですか?
はい。ここからは、より視聴者の立場になって、じっくり考えたところになります。
まずは、視聴者の潜在課題です。例えば、ある程度コンテンツが揃ってくると、視聴者はどの動画から視聴したら良いのか迷子になるという潜在課題があります。
ーーなるほど。具体的に、どんな対策をしてコンテンツを見やすくするんですか?
「視聴動画リスト」みたいなものをつけてあげると良いかなと思ってます。
例えば、思考力UPというコンテンツがあったとして「チャンネル開くとコンテンツがたくさんあって、視聴者はどの動画から視聴したらよいのか迷子になります。思考力UPさせたいなら、初級のこの動画といったように、この順番で見ていくのがおすすめですよ」ということ。ある程度、カリキュラム化することで、迷子になるのを防げます。
あとは、各チャンネルに、「ダウンロードファイル一覧」というものがあり、そこからダウンロードしたドキュメントへ、どの順番で動画を見れば良いかなどの案内もしてあげると優しいですよね。
例えば、「入社後に見ていただきたいコンテンツ一覧」みたいな感じで「最初にこの動画を見てください」というようなサジェストをしてあげるようなもの。こちらは、実際に今準備しています。
⑦ボトムネックの調査・分析・改善
ーーついに7つ目ですね。最後の工夫点を教えてください。
最後は、ボトムネックの調査です。視聴データを出すときに、「どの部署が見て、どの部署が見ていない」という傾向が分かるようになっています。
「誰が見ていないか」を把握できれば、彼らを引きつけるためのコンテンツや、もっと参加してもらうための施策などの運用改善ができますよね。
これで見ると、例えば、millviマーケティングチームの視聴率が悪いなとか。
―― なるほど。部署ごとで分かるんですね。
そうですね。マーケティングの興味があるような分野って何だろうみたいな、そういうことをしています。
―― ありがとうございます。これから社内報をやろうと思っている方は興味深い内容だと、改めて思いました。
そうですね。実際にやっているものは今日お話ししましたが、他にもこれからやろうとしているものも、一つ、二つあります。
ですが、今日お話した7つを実践したことで、再生回数が200から1000にアップしたので、これをやれば再現性があるんじゃないかなと思います。
ーーありがとうございました。
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山本 大介(ヤマモト ダイスケ) 株式会社エビリー ビデオソリューション事業部 PMM&EVANGELIST
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