「働き方改革」を邪魔する「決断できない責任者」
私は、「決断できない責任者」は、組織の「ロスコスト」だと思っています。
決断できない責任者は、他人の時間を平気で奪います。
ずるずると決断を先送りして、周りの人々をやきもきさせます。
特に、多忙な経営者の時間を奪うのは、まったくもって困ったことです!
「時は金なり」と言いますが、時間に加えてお金までロスさせてしまうこともよくあります。
私がサラリーマン時代に直面した管理職の事例です。
(同じオフィスで仕事する、違う事業部の私より5歳上の経理責任者です)
その事業部は、京都の事業部本拠と、岡山に工場がありました。
いつもは移動に新幹線を使っていましたが、景気悪化時の経費節約対策として、在来線での移動を奨励することになりました。
新幹線を使うと1時間早く移動できますが、運賃の倍の特急料金がかかります。
経費節減はわかったが、急ぎの時にはどうすればいいのか?
こういう声が、各職場から上がってきます。
この時、この経理責任者は何と言ったのか?
「事業部長に決めてもらおう!」と言いました!
事業部長が最終責任者ではありますが。
各社員が新幹線を使っていいかどうか、いちいち判断していていいのですか?
私なら、こうします。
緊急時、必要と判断した場合は、職場責任者(課長)の判断をもって、新幹線利用を許可する、という通達を作成し、事業部長の印をもらって全部署に配布する。
課長であれば、予算管理責任者でもあり、妥当な判断ができることでしょう。
また、この人物は派遣社員に「使われて」いました。
私たちが働いていたオフィスでは、80人が働くフロアー。
大きなプリンターを3台置いて、パソコンから印刷していました。
ある日「高島、ちょっと相談があるんだ」と持ち掛けられ。
「どういうことですか?」と聞くと、「うちの派遣社員が小型プリンターが欲しい」と言っている、というのです。
私がオフィスの機器管理をしていましたからの相談ですが、プリンターが必要だという根拠がなんとも貧弱です。
私はこう答えました。
「必要だというのは、どういう利用状況だからですか?そこを明確にして頂くと、購入を検討します」と。
その後、彼からの返事がありませんでした・・・
経営意識が希薄で、昔からの仲間意識だけで仕事をして。
上にペコペコ、下に偉そうにしている人物の、底の浅さを見た思いでした。
こういう管理職に、無理に決断を求めると。
混乱して、暴発して、逆に混乱を招くことにもつながりかねません。
そのためには、自分に期待されていることをきちんと再認識させ。
経営意識とはどういうものかを、きちんと教え。
小さなことから一つ一つ決断させるようにトレーニングしなければなりません。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- マネジメント
- コミュニケーション
- ロジカルシンキング・課題解決
現代社会は、仕事や人生のむずかしい決断を いろいろと抱える人が増えています。
「決断の軸」をしっかり持つことで、お悩みが解決できます。
「決断の軸」を打ち立てるお手伝いを通じて、ブレないビジネス上の決断、お客様が集まる会社、社員・スタッフが熱心に働き、メンタルダウンしない会社・職場づくり、後悔しない人生のお役に立ちます
高島 徹(タカシマ トオル) 株式会社決断力 代表
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