社内コミュニケーションも「O2O」（オーツーオー）で
マーケティングの考え方に、「O2O」（Online to Offline）というものがあります。これは前からある概念なのでご存知の人も多いと思いますが、市場に対してネットで情報を発信し、それをトリガーにお客様の店舗（オフライン）への来訪を促そう、という考えです。馴染みがあるのが、ブランドや店舗の専用スマホアプリ。ふと割引クーポンが届いて、そういや・・と思い出したように実際の店舗へいってみたりして・・・そんな経験もあるのではないでしょうか？
いま、ビジネスにおけるコミュニケーションでも、オンラインミーティングが日常化しましたよね。そういえば、オンラインでは何度も話しているのだけれど、対面（オフライン）では一度も会ってない・・そんな人も増えているのだと思います。
ある会社でオンライン研修をしていた時、受講者同士が雑談の中で「○○さんって、同じフロアですよね？そういえばここ2年くらい会ってないですよね～」と話されていました。この会社はリモートワークが主体で、各自が任意で出社するようになっています。そうなると、出社日のすれ違いで会わない人とは全く会わない、ということが起きていたようです。そこでその方が、「じゃあ、来月のxx日であれば、私も出社する予定なので、時間見つけてデスクに行きますね。」って話されていました。オンライン研修の場がトリガーなのですが、そこからなにげない社内のオフラインコミュニケーションに繋がった瞬間でした。
以前は当たり前のようにあったオフラインの場は、このように“意識的”に作っていかないと、出来なくなってきているのですよね。オンラインでも仕事上のコミュニケーションは十分できますが、ほんと気軽な雑談ができたり・・・、「オフラインならではの良さ」ってのもありますよね。
みなさんも、そういえば長らく対面で話してないなぁ・・という方がおられたら、“敢えてオフライン”という場も、設けてみてはいかがでしょうか？
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『理屈だけでは現場は動かない』大企業とベンチャーでの豊富なビジネス経験をネタにした現場感あふれるセッションが好評
「巻き込み力研修のシンスター」にて、若手から管理職までのスキル研修・営業力強化研修の講師を担当。事業会社での実務経験を活かし、理論と組織力学を押さえたリアリティのある講義・ファシリテーションに定評がある。
曽我 充貴（ソガ ミツタカ） 株式会社シンスター シニア・マネジャー
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