会社を説得するには、ロジックか?パッションか?
早いもので、今年ももう12月ですね。師走とはよく言ったもので、皆さんもお忙しくされているのではないでしょうか?
さてこの頃、多くの企業では、来年或いは来年度の施策の検討や予算取りの議論が真っ盛り。皆さんも「こうやりたい/こうやるべきだ!」と練りに練った企画を会社に提言する、そんな場面も多いのではないかと思います。
しかしながら、自分の意見を会社に納得してもらうって、なかなか難しいですよね。
先日、ある企業の「プレゼンテーション研修」で、受講者からこんな質問を受けました。
「先生、質問いいですか?自分は論理思考が苦手で、上司からもそれが弱いと良く指摘されています。自分は、どちらかというと思いを熱く伝えて、気持ちで説得しようとしてしまうのですが、これってやっぱり駄目なのでしょうか?」
相手に納得してもらうために重要なのは、「ロジック」か「パッション」か・・・・。
皆さんはどう思われます?
私の答えは、「両方とも必要、両方とも大事!」です。
「おい、なんだそりゃ!」とお怒りの方もおられると思いますが、もうちょっと我慢して読んでくださいね(笑)
まず、ビジネスにおいては、ロジカルであることは大前提、「MUST」です。
だって、いくら相手の思いや感情にほだされたとしも、それだけで「ハンコ」はつけないですよね。自分一人で決められる内容であれば良いですが、会社としての意思決定が必要な場合、周囲の誰もが納得してもらえる「理屈」がないと、首を縦には振れません。
でも、「ロジック」だけで人は納得するか、というとそうではない。
例えば、その話に関心がない人にいくら「ロジック」で攻め立てても、これは通じない。だって、そもそもその話をちゃんと「聞く気」がないのですから(苦笑)。逆に「ロジック」が耳障りになって、逆効果になることも・・・。
であれば、ここは「パッション」で押します。「どうしてもあなたに聞いて欲しい」と熱い思いを伝え、感情に訴えかけ、まずは相手に「聞く耳」を持ってもらう必要があります。
「聞く耳」を持ってもらえたら、満を持して「ロジック」でしっかりと説明します。何がしたいのか、何故必要なのか、どんな効果があるのかなど、ビジネスとしての理屈を、理路整然と話せばよい。
その後、ロジックで自身の考えを理解してもらったら、最後は「パッション」で押すべし!です。「ぜひお願いします!」「是非やりましょう!」と、思いと熱意で、相手の背中をぐっと押します。
このように、会社を説得する、自分の考えを理解して納得してもらうには、結局は「ロジック」も「パッション」も両方必要なんですよね。
ただ、これをどう使い分けるか?が重要なので、 この辺りを少し意識してみると、より良い会社からの意思決定を引き出させるのではないでしょうか?
- リーダーシップ
- コーチング・ファシリテーション
- コミュニケーション
- ロジカルシンキング・課題解決
- 営業・接客・CS
『理屈だけでは現場は動かない』大企業とベンチャーでの豊富なビジネス経験をネタにした現場感あふれるセッションが好評
「巻き込み力研修のシンスター」にて、若手から管理職までのスキル研修・営業力強化研修の講師を担当。事業会社での実務経験を活かし、理論と組織力学を押さえたリアリティのある講義・ファシリテーションに定評がある。
曽我 充貴(ソガ ミツタカ) 株式会社シンスター シニア・マネジャー
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