「誰か、これやってくれない??」ってお願いしてませんか?

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⑧「誰か、これやってくれない??」ってお願いしてませんか?

 

何か仕事を頼むとき、部署内を見渡して、「誰か手空いてない?」

「誰かこの仕事やってくれない?」って皆に聞いていませんか?

 

上司としては、是非積極的に手を挙げてほしい、と期待もしていますし、

やらされた感ではなく自主的に取り組んでほしいという願いもありますね。

ただ、ほとんどの場合、残念ながら手が挙がりません。

 

むしろ今の自分たちの仕事に没頭している様子を続けていて、

「どうか僕には指名が来ませんように…」と願っている部下も多いように見えますね。

そして誰も手が挙がらないので、

仕方なく一番仕事のできる部下を呼んで「○○くん、これよろしくね。」

とすることが多いのではないでしょうか。

 

そして仕事の出来る部下はどんどん仕事が増えていき、

必然的にどんどん更に仕事が出来るようになっていきます。

 

逆を言うと、仕事が出来ない部下は、

なかなか仕事も頼まれる機会にも恵まれないので、

なかなか仕事が出来るようにならず、スキルも上がらない、といった具合です。

実はこの仕事の頼み方も、仕事の割り振りも間違えているんですね。

 

まずは頼み方ですが、「誰か」と言った時点でその仕事は部下にとっては

「誰でもいい仕事」に見えてしまっています。

そして「誰でもいい仕事、誰にでも出来る仕事」に対して

あまり前向きに積極的には取り組んでくれません。

結局はやらされた感が残ってしまいます。

 

必ず「○○くんにこの仕事を任せたいんだ。」と指名をしてあげてください。

そして、次に仕事の割り振りに対する考え方ですが、

一番仕事が出来る人に頼むことは上司にとって最も楽な選択です。

なぜならあまり指導もしなくてもきちんと仕事をやってくれますし、安心できるからです。

仕事の出来る部下なら期日もきちんと守ってくれますし、

時にはこちらが期待している以上の仕事をしてくれることも多いですね。

仕事は順風に回りますが、これでは部下はなかなか育ちません。

部下には常にほんの少しでもいいのでチャレンジをさせるべきなのです。

 

ですので、最も仕事が出来る部下に頼むのではなく、

その仕事にチャレンジをさせる部下を選ぶべきなのです。

もちろん全くスキルも力量も追いついていない部下にはハードルが高すぎますが、

ほんの少しジャンプすれば、上司が適切なアドバイスをすることにより、

その仕事が出来るようになる、そんな部下を選んで仕事を割り振るようにしてみてください。

 

彼らは新しいことにチャレンジし、

そしてそれがきちんと出来ることによって達成感を得ることが出来、自分に自信が付きます。

そして次はもっと、もっとと思うようになってくれます。

 

まだ未熟な部下であれば、期日までにしっかりと段階を経て、

上司が進むべき方向性や方法などが逸脱していないかどうか、

このままのスピードで期日までに間に合うかどうか、をチェックするようにしてあげてください。

注意すべきポイントは、何か1つでいいので「部下が考えて形にすること」です。

 

何か資料を作るのであれば、

「こういう指標が欲しいので、その方法は○○くんに任せるから最適な方法を探してみて」

「今度の会議でこういう論点について話したいので、

ここを強調出来るような資料に仕上げてほしい。」など、

目的を伝えた上で考えさせる機会を作ってあげてください。

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机上の空論ではなく、『現場で即使える!使って変化成長を実感できる!』をふんだんに盛り込んだ、『楽しく面白く笑いながら学ぶ』をメインコンセプトに、これまで100社以上で『成果の出る研修』を行ってきました。「共に汗を流す応援団」がモットー。

山口 しのぶ(ヤマグチ シノブ) 株式会社キャリアチアーズ 代表取締役

山口 しのぶ
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所在地 北区

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