サラリーマン川柳から学ぶ、コンプライアンス川柳と標語
毎年、サラリーマン川柳が発表されます。
世相を反映しつつ、職場の光景が目に浮かぶような川柳、
サラリーマンの悲哀が実感出来るものばかり。
毎年考える方の発想力、アイデアには頭が下がる思いです。
コンプライアンス部門でも、職場のなかでコンプライアンス標語
やコンプライアンス川柳を毎年行っている会社も10年前に比べて
増えてきたような印象です。
問題はその中身
会社で選ばれた優秀作品のその標語は、本当に面白ですか?
読み手の心に響きくものが選ばれていますか?
本音を言うと、
面白くないのです。
心に響かないのです。
「風通しをよくしよう」「コミュニケーションを大切に」
といった、首をひねりたくなるような、当たり前すぎるものが
選ばれています。
本気で書いているのか、疑問に感じるときがあるのです。
社内の標語ですから、書きにくい事情があるかもしれませんが、
書きにくい職場風土であることは、間違いない事実です。
多くの会社のコンプライアンス標語を長年拝見していますが、
標語を見ると、その会社の風土や社内の空気感が実によく分かります。
コンプライアンス川柳や、標語は何のために書くのでしょうか?
ちゃんと、意味があるのです。
意味や目的を正しく従業員に伝え、納得した上で書かせないと、
絶対に面白い作品は出来ませんし、募集しても思うように集まり
ません。
やっているフリのコンプライアンス標語になり、ルーティン作業
化してしまいます。
コンプライアンス川柳や標語は実に職場の課題、リスクの本質を
考えさせる、コンプライアンス意識を高める働きかけ、活動の一環
なのです。
川柳も標語も、普段自分が感じる職場の課題を一旦頭のなかで
抽象化し、その上で限られた字数で分かり易く具体化して伝える、
という頭の体操です。
つまり、職場のリスクや課題の本質を自分なりに見つけ、その上で
その本質をいかに分かり易く伝えるか、という、実にクリエイティブ
な作業なのです。
このような思考回路が身についていないと、正直、マネージャー
失格です。マネジメント能力、リスクセンスを磨く機会なのです。
皆さんの社員は、コンプライアンス標語や、川柳をする意義や狙いを
本当に正しく理解していますか?
一方で、非常に面白い努力をして、楽しめる工夫を重ねている
会社もあります。次回、ご紹介して参ります。
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- マネジメント
- 営業・接客・CS
- リスクマネジメント・情報管理
ここだけの話ですが、ハラスメントに振り回されない方法
あなただけにお伝えします。
-当社、これでハラスメントを終わりとさせていただきます。
ハラスメントのグレーゾーン問題を解決するために、コミュニケーション、マネジメント、法務、心理学等、各分野の専門家の叡智を結集し、ハラスメント問題の本質と向き合い、ハラスメントに振り回されない職場をつくるため様々な対応法を問題提起しています。
藤山晴久(フジヤマハルヒサ) ハラスメントグレーゾーン問題専門 コンサルタント
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