ミドルマネジャーのためのメンタリングコラム(1)
ミドルマネジャーの位置と役割
現在、ビジネス現場の中で、一番大変な思いをして苦しんでいるのは、企業の中間管理者層(ミドルマネジャー)であることは、異論を挟む余地がありません。
継承、革新、業績づくり、育成・・・と目まぐるしく変化する経営環境の中でマルチプルな能力を期待されているのです。ですから、ミドルマネジャーのストレスは大きく、心の病が一番多い層でもあります。
社内では、いろいろなプロジェクトマネジャーを兼務したり、問題解決や経営革新の中心に居たりしなければなりません。そして、次世代のスタッフを育てるという観点からは、ミドルマネジャーは、いつも元気で、前向きに仕事を進めることが求められています。
最も成長できるチャンス!
ミドルマネジャーの立場は、一見、とても大変そうなのですが、実は、この状況ほど自分を成長させることができるチャンスは他に無いほど貴重な状態なのです。しかし、そのことをきちんと自覚し、成長のプロセスを歩まないと、折角のチャンスがピンチに変化してしまいます。
そこで、人が最も成長する(学ぶ)条件というのを考えてみました。個人的な体験からの内容ですが、以下の三点が同時に実行されている時、人は、最も深く学び、成長するのだと結論付けました:
●夢や目標を持ち、それらに向かっている。
●現実の問題/課題を持ち、それらに取り組んでいる。
●上記の1と2に関わっている自分を客観的に振返り、常に改善を試みている。
繰り返しますが、上記の3点は、同時に行われなければ意味がありません。切り離すのではなく、結びつける(統合する)のです。夢や目標を持つということは、つまり、未来に着地点を置いているのです。そうすると、現在の問題や課題を解く為に、常に未来(目的)から現状を見ることができます。言い換えると、在るべき姿をイメージしながら現在抱えている問題にアプローチし、そのアプローチを連続的なプロセスと見ることによってそこに内在する人間的な成長を実感することができる訳です。
これは、まさにミドルマネジャーの皆さんが、日々仕事を通して無意識にされている事なのです。この紙上メンタリングは、そのことを皆さんが意識でき、又、成長の効果を最大にできるようにお手伝いさせていただこうというのが主旨なのです。
メンタリングとは
一般的には、“メンタリング”とは、知識や技術、経験、人脈などが豊富な支援者(メンター)が、そうでない被支援者(メンティ)に対して、効果と成果の両面において支援行動を行うことを言います。そして、メンタリングは、人間的な成長という大きな領域をもカバーするため、顕在的な領域だけではなく、潜在的な領域も扱います。この紙面では、私がメンターで、皆さんがメンティとなります。
このメンタリングコラムでは、皆さんが遭遇されておられるであろう問題を具体的に取り扱うことによって、また、皆さんにそれを読んでいただくことによって、皆さんお一人お一人のケースに置き換えていただき、問題解決の糸口としていただき、成長の糧としていただきたいと思います。また、その事によって組織に貢献するだけではなく、皆さんがご自身のエンプロイヤビリティ(自らの市場価値)を高めていただくこともこのメンタリングコラムの大きな目的のひとつです。
ミドルマネジャーの皆さん、乞うご期待
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- マネジメント
- コーチング・ファシリテーション
人(個人と組織)の元気と本気を創るメンター/コンサルタント
企業の人材育成と学校教育の両分野で価値のブレイクスルーを通してモチベーションを高める独自の手法を用い、研修、講演活動などを行っている。 コンサルティング分野では、メンター制度導入、ミッションマネジメント、などを行っている。
大野雅之(オオノマサユキ) 株式会社統合共育研究所 代表取締役 メビウス人財育成グラジュエートスクール 学長
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