研修の効果を出すためにやるべきこと~実践できる人財へ~
こんにちは。
研修コーディネーターの飯島です。
相手に説明をして理解させ、知っている状態にすることを「教える」。
そして、その内容を自ら実践させるようにすることを「育てる」。
私はこのように「教える」と「育てる」を解釈しています。
例えば、「挨拶のやり方」や「挨拶が大切だということ」は多くの人は
知っています。それは、今まで学校や会社で何度も教わったからです。
では、職場でしっかりと自ら挨拶ができている方は、どの程度いるのでしょうか。
当然ながら、挨拶を知っていても、行動できなければ何の価値もありません。
自ら挨拶をするという行動をとることで、コミュニケーションの効果が発揮され、
価値を生み出すのです。
残念なことに、多くの会社では研修で「教える」ことはするものの、「育てる」まで
達していないように思います。新人研修で「挨拶のやり方」を教わったとしても、
実際に職場で挨拶ができているケースが少ないからです。
では、どう、育てれば良いのでしょうか。
育て方を解説としたものとして、山本五十六の言葉があります。
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば ひとは動かじ」
まずは「やってみせ」。つまり手本を示す、背中を見せるということです。
新人が挨拶をしない大きな原因は周囲の先輩上司が挨拶をしないことに
あります。まずは先輩上司がしっかりと挨拶をし、手本とならなければいけません。
つまり、新人教育はまず管理者や先輩の教育をしっかりと行い、「できている状態」
なっているかどうかが大きく関係します。
つぎに「言って聞かせて」。つまり、やり方を解説します。
どのようにやるべきなのか、挨拶であれば表情や声の出し方、
お辞儀の角度、姿勢などを解説します。
つぎに「させてみせ」。つまり、やらせるということです。
実際に挨拶をその場でやってもらいながら、解説した内容
をどこまで理解しているか、説明不足の点は無いかを
確認します。
最後に「ほめてやらねば」。つまり、評価します。
やらせた挨拶についてどこが良かったのか、どうしたらもっと良くなるのか。
この評価をしっかり行うことで、相手は自分のどこが良くてどこが悪いのか
把握でき、成長することができるようになります。
余談ですが、研修によるロールププレイングで受講者同士が評価しあう
手法がありますが、受講者間(とくに同期同士)での評価は甘くなり、
効果が期待できない場合があります。また、「研修の中でできる」と
いうことと、「実際の現場でできる」といことは別の話だということを
人事担当者は理解しておかなければなりません。
大切なのは研修の後で実践させ、その実践に対する評価をし続けるということ。
言い換えると、現場で先輩上司が新人を育てていく仕組みを作ってからでないと
研修効果は期待できないということです。
さらに、研修は時間的な制約があり、多くは「教える」レベルまでしか達成
できません。だからこそ、いかにその内容を実践し現場で「育てる」のか。
その仕組みづくりをあわせて考えることが求められるのではないでしょうか。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- 人事考課・目標管理
- キャリア開発
- チームビルディング
「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 豊島区 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
このプロフェッショナルの関連情報
- お役立ちツール
- 研修設計
- 研修コンサルティング
- OJT