「人事(じんじ)」と「人事(ひとごと)」
「人事」と書いて、何と読みますか?
「じんじ」とも読めますし、「ひとごと」とも読めます。
全く意味が違いますよね。
様々な会社や組織の研修講師をやっている中で、
この会社の人事課は「ひとごとか」だな、と思うことがあります。
自分の会社の研修を外部の研修会社や講師に丸投げ。
自分の会社にとって必要な人材が明確になっていない。
育成は研修や現場に任せればいい、と考えている。
以下は実際にあった話です。
ある入社5年目の社員を対象にした研修が始まる前に、
その会社の人事課の方が講師である私に言いました。
「ウチの社員は時間にルーズなので、注意してやってください」
もちろん、その注意を促すこと自体は問題ではありません。
そこで、私はこう言いました。
「いいですよ。でも、社員に対して人事の方も日ごろから注意して
いるのに、大変ですね。」
と、私は当たり前のように言ってしまったのです。
が、帰ってきた言葉は
「いいえ、私たちは注意しません。講師の方にやってもらっています」
私にとっては「ありえない」言葉でした。
まるで「ひとごと」。
時間を守るのは社会人としての基本ルールではないでしょうか。
それを社内の人がまず正すように言わないとは・・・。
まるで子供の教育を学校の先生に押し付けて、
家庭内では一切教育しないのと同じです。
(そういう家庭に限ってモンスターになるようにも思いますが)
「あまり言うとパワハラになるから・・・」という方もいるかもしれませんが、
まず自社内の人材育成は自社内でしっかり考えるべきです。
(アウトソーシングや研修会社を利用するのは構いませんが、まったく
「ひとごと」として育成を放棄されては困る、という意味です)
私は研修設計のやり方を広める活動をしています。
それは、自社の人材育成を自社の人たちで真剣に考えてもらいたいからです。
そして、「じんじ」が「ひとごと」にならないようにしていただきたいからです。
自分たちで自分たちの組織のことを考えるからこそ、組織は強くなるからです。
ただ、残念ながら日本の企業は「ひとごと」が多すぎるように思います。
少しでも組織を活かす「じんじ」が増えることを祈りつつ、
これからも支援していきたいと思います。
頑張ります!!
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「研修設計のノウハウを広めています」
効果的な研修や人材育成を行なうためのワークショップ開催や資料提供、ファシリテーター派遣を行っています
今までに設計した研修は2000件以上。その満足度は90%以上いただいております。
真剣に人材育成に取り組んでいる企業・自治体や担当者様のパートナーとして
全力で支援し、人材育成で組織を元気にしたいと考えています。
飯島 宗裕(イイジマ ムネヒロ) 一般社団法人日本研修コーディネーター協会 代表理事/人材育成コンサルタント・日本酒コンサルタント
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