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技術の現場に“考える文化”を取り戻す

技術職・専門職の方々が持つ「確実に成果を出す力」は、
日本のものづくりを支えてきた“誇るべき文化”だと心から思います。

しかし、その強さの裏で、
「言われたことを正確にやる」からこそ
「新しい提案を控える」そんな構造的な課題も生まれてきました。

私が目指しているのは、その力を否定することではありません。

むしろ、その力を次の時代に“進化”させることです。

技術の力と人の力がかけ算になり、
「誰もが自分の考えで未来をつくる組織」
へと進化していく――その突破口こそが、
社内から女性リーダーを育成することだと考えています。

それでは、今回は、
「女性リーダー育成は、技術系企業の未来を創る経営課題」
というテーマでお届けします。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■【事例】多様性を力に変えるマネジメント
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

ある製造系企業で実施しているリーダー育成プログラムの中で、
印象的なやり取りがありました。

少人数のチームで活躍する女性リーダー候補のAさん。
当初は、

「部下との面談経験がない」
「小規模な職場では自分の課題が参考になるか不安」

と話していました。

しかし、彼女はその環境を言い訳にせず、
「自分なりにできる形でやってみよう」と
チーム対話の場を設け、メンバーの強みや思いを
引き出すことから始めたのです。

回を重ねるうちに、
メンバー同士が自然に意見を出し合うようになり、
チーム内の雰囲気も変わっていきました。

その後の報告では、

「立場や規模に関係なく、
自分の考えで動くことが
周囲への良い影響につながると実感しました」

と語ってくれました。

まさに、多様性を引き出しながら
成果へとつなげていくマネジメント。

その積み重ねが、技術系企業の未来を
確実に変えていくのだと感じた瞬間でした。

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■データが示す“多様なリーダー育成”の経営的意義
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

日本企業では依然として、
管理職層の多様性が十分に確保されていません。
令和5年度「雇用均等基本調査」によると、
課長相当職以上に占める女性の割合は12.7%にとどまり、
性別・年齢・専門分野の偏りが続いています。

一方で、「ものづくり産業の人材育成・処遇と
デジタル化に関する調査」では、
従業員育成を行っている企業の約7割が
「経営面で効果を感じている」と回答。


特に、「技術水準・品質の向上(74.2%)」や
「加工時間の短縮(61.6%)」など、
人を育てることが業績に直結することを示しています。

この2つのデータを重ねると見えてくるのは、
“人材の多様性を生かすリーダー育成”こそが
技術系企業の競争力を支える
ということです。

異なる視点や発想を持つ人材が
力を発揮できる環境を整え、
それを束ねて成果に変えるリーダーを育てること。

それが、技術と組織の両輪を回す
“経営そのものの基盤づくり”
なのです。

 

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
■“考える文化”が女性リーダーを育てる
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

まず取り組んでいただきたいのは、
“考える時間”を業務の中に意識的に設けることです。

技術職の方は、ときに「正確さ」「スピード」
「効率」を重んじるあまり、
“考えを巡らせること”や
“新しい提案をすること”が後回しになりがちです。

たとえば、週に一度だけでも、
改善アイデアを共有する時間をつくる。
それだけで、現場は確実に変わり始めます。

こうした“考える文化”が育まれると、
年齢や性別、職種を問わず、
一人ひとりの多様な視点が融合されやすくなり、
自然と組織の力へと変わっていきます。

特に、技術系企業において、
その変化をけん引する突破口となるのは、
女性リーダーの存在だと私は確信しています。

人材育成や部下育成に携わる皆さんには、
“考える人を応援する文化”を
自組織に浸透させる意識を
ぜひ持っていただきたいと願っています。

それこそが、多様な力を束ね、
技術の力を未来へつなぐ
女性リーダー育成の第一歩になります。

このコラムを書いたプロフェッショナル

細木聡子

細木聡子
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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