クリティカル・シンキング 〜 自律型姿勢を醸成する

今回は、
「クリティカル・シンキング(批判的思考)」
について考えていきたいと思います。

 

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■健全な批判的精神(クリティカル・マインド)
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仕事をする上で、「クリティカル・シンキング(批判的思考)
を持つことはとても重要であると私は考えています。

●クリティカル・シンキング(批判的思考)とは
「物事や情報を無批判に受け入れるのではなく、
多様な角度から検討し、論理的・客観的に理解すること」
(ウィキペディアより)

変化が激しく先が読みにくいVUCA時代の今、
過去の考え方や成功体験に頼った姿勢では
イノベーションにつながりづらく、ビジネスに勝つことは
厳しいという考える方が大半かと思います。

だからこそ、これまでの慣習や前提など一旦ゼロベースで
常に考えられる健全な批判的精神(クリティカル・マインド)
を持つことが、組織で働く一人一人に
求められていることの1つになっているのではないか
と思っています。

 

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■求められる成果のプラスアルファの結果を出すために
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企業や組織では、さまざまな問題に対して
意思決定が行われ、選択の結果がビジネス行動の
違いへと繋がっています。

特に、現場社員のビジネス行動は
顧客にダイレクトにつながり、
成果を直接生む場面が多々あるため、
一人ひとりがより意識高い姿勢を持って、
多様な顧客のニーズを把握した上で
最適解」を考え抜く取り組みが
ますます求められていると言っても過言ではありません。

しかし、正しくない前提にとらわれていることに
気づかないまま、ただ組織の決定事項について
疑問を持たずにただ言われたことをやっている
“受け身”状態の社員の方も実態として少なくないのが
現状ではないでしょうか。

企業や組織の方針が出されたら、

「なぜ会社はその目標を定めているのか?」
「会社が目指す姿につながっているだろうか?」

と自分なりに検証するクセを身につけることが
会社成長に直結するような、求められる成果の
プラスアルファの結果を出すことへの第一歩に
つながるのではないかと思います。

 

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■【問題の本質を見抜く力】を育み自律型姿勢を醸成する
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世界の情報が誰でも瞬時にアクセスできるようになり、
価値観の多様化もどんどん進んでいる現代において、
これまでと同じやり方・同じ考え方では
通用しない場面も増える一方ではないでしょうか。

自分の固執した考えから抜け出し、
戦略思考を養うためにも、
広い視野と高い視座を持って、客観的な視点を
意識しながらゼロベースで考え抜くという
クリティカル・シンキングが、今まさに
求められていることではないかと私は思うのです。

人材育成に関わる経営者・人材育成担当者の方には、
ぜひスキル・知識の付与からさらに発展させて、
物事の捉え方・観点・思考力を醸成するような
取り組みについても是非考えて取り入れていただければと
思います。

その取り組みは、社員一人ひとりの
問題の本質を見抜く力】を育てることにつながり、
結果として“やらされ感”“受け身の姿勢”がなくなり
自律型姿勢を持った人材育成をもたらすと確信しています。

このコラムを書いたプロフェッショナル

細木聡子

細木聡子(ホソキアキコ)
株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまで延べ7,700人以上の技術系企業の女性管理職育成に携わる。技術系企業のジェンダーギャップ解消を突破口としたダイバーシティ経営推進を支援。

得意分野 経営戦略・経営管理、モチベーション・組織活性化、キャリア開発、リーダーシップ、マネジメント
対応エリア 全国
所在地 千代田区

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