社員を独りよがりなマインドから脱却させる仕掛け
今回は、
「社員を独りよがりなマインドから脱却させる仕掛け」
について考えていきたいと思います。
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■“しなやか姿勢”とは
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会社を動かすのは人です。
社員が自己を高める行動が、
会社成長に直結するような相乗効果を
もたらすよう、会社側は人材育成に
取り組み続ける必要があると私は考えます。
しかし、社員が自己研鑽する方向性が
独りよがりなものになってしまっては
非常にもったいないことになってしまいます。
特に、変化が激しく先が読みにくい
VUCA時代(※)と言われる現代においては
柔軟なものの見方・考え方・受け止め方が
必要とされる場面が多々あるかと思います。
当社では、VUCA時代に求められる
柔軟な姿勢を「しなやか姿勢」と呼んでいます。
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【しなやか姿勢とは】
どのような環境・条件の中でも
柔軟思考で、自らの特性を強みとして最大限発揮して
道を切り開いていこうとする姿勢のこと
●しなやか姿勢の5原則
原則1:起こったことを前向きに捉える
原則2:他者との違いを価値、可能性と考える
原則3:まずは自分が今できることに全力で取り組む
原則4:やり方は変えても目的はぶらさない
原則5:人・仕事・未来の可能性を信じる
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しなやか姿勢を持つ人は
周囲へ良い影響を与え、会社成長を加速する
キーパーソンと言えると私は考えています。
※VUCAとは、
V(Volatility:変動性)
U(Uncertainty:不確実性)
C(Complexity:複雑性)
A(Ambiguity:曖昧性)
これら4つの単語の頭文字をとった造語で、
「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」
を意味します。
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■【事例】マインド形成によって自分事になる
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当社が提供する「しなやか組織改革プロジェクト」では
企業の実態に応じて、様々な施策提案・実行支援に
取り組んでおり、その多くは5か月~1年といった
長期プロジェクト型になっています。
https://jinjibu.jp/service/detl/14875/
現在関わらせていただいている複数の企業様では
プロジェクトのまとめの時期に差し掛かっているのですが、
人事担当者の方からは【マインド形成】の面において
すでに高い評価をいただいている状況です。
当社の長期プロジェクトでは、マインド醸成のために
以下のような仕掛けを予め組み込んでいます。
<マインド醸成につながる仕掛けの一例>
・知識付与と課題実践は常にセットで実施
・提出された課題に対して講師からのフィードバックがつく
・課題実践の優良事例として全員の前で発表される
・上司やメンバーからフィードバックを受ける仕組みを導入
・上司向け説明会を実施し、部下の意識づけ・フォロー体制を構築
このような取り組みを通して、育成対象者は
独りよがりにならずに、会社側も社員側も
winーwinとなる成長につながりやすくなります。
このマインドのベースとなるのが、“しなやか姿勢”であり、
しなやか姿勢を持つ人の存在が、会社成長をこれまで
以上に成長させる突破口となっていくと確信しています。
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■人材育成施策のベースはマインド醸成
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当社はこれまで2,000名超の人材育成に
携わってきましたが、答えがないと言われる
人材育成施策に取り組むにあたっては、
知識・スキル付与のみに止まらず「マインド醸成」も
セットで取り組むことが必須であると痛感しています。
せっかくの施策も、受け手である育成対象者が
やらされ感満載だったら、せっかくの効果も
半減してしまいかねません。
自分事として捉えて取り組んでもらうためにも、
まずは育成施策も「希望制」「選抜制」などに
することからスタートしても良いかと思います。
自ら手を挙げて施策に参画した社員が成長し、
その人がもたらす良い影響から、周囲もつられて
頑張ろうという気持ちを引き出すきっかっけから
突破口を見出すという方法もあります。
人材育成に携わる人事担当者や
ダイバーシティ推進担当者の方には、
「マインド醸成」という視点を踏まえて
取り組みの仕掛けについても考える機会を
設けていただければと思います。
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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