上司説明会の参加者は100％男性？！

当社は技術系企業に特化したダイバーシティ経営の推進支援に取り組み、
IT通信、建設業などの男性管理職比率8割超といった職場環境にある
業界を主に携わらせていただいております。

さまざまな施策をサポートする中で、
多く取り組ませていただいているのが
ダイバーシティ推進のキーパーソンとなる
管理職・リーダー層の育成です。

当社では、より育成施策を効果的にするために、
育成対象者の上司向け説明会を実施していますが、
「女性上司が1人もいない」
という企業様がほとんど、というのが実態です。

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■上司説明会の参加者は100％男性！？
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上司説明会では、育成プログラム紹介のほか、
自社におけるダイバーシティ推進の加速に向け、
ダイバーシティ＆インクルージョンに関する
最新情報の提供を行っています。

その中でも私が特に意識しているのが、
上司の皆さん自身の、マネジメントの振り返りに
つながるような示唆を与えるような事例を
複数紹介することです。

当社では、技術系職場における
ダイバーシティ＆インクルージョンの
突破口となる女性管理職育成を軸として
D&I推進サポートしているのですが、
上司説明会でそのお話をすると、

「私は男女平等に接していますよ」
「うちの部署も、男女関係なく活躍しています」

といった声がよく寄せられます。

そのような声があがる上司説明会において、
参加者の100%が男性であるという明白な事実に
どうやって目を向けていただくかが、
私の役割であり、使命だと考えています。

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■アンコンシャス・バイアスを意識する
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私自身も大企業で管理職をしていた頃、
育児による時間短縮勤務中だった女性部下に、

「育児で大変だから、負担の少ない業務を
なるべく彼女に割り振ろう」

と悪気なく対応していたことがありました。
これはまさに、アンコンシャス・バイアス（※）
そのものでした。

私の思い込みにより、女性部下の本来の力を
まったく引き出せていなかったことに気づいた
という経験談をお伝えすると、自身を振り返り、
気づきにつなげてくださることも少なくありません。

アンコンシャス・バイアスは、無くすことはできません。

だからこそ、まずは一人一人が
「自分にもアンコンシャス・バイアスがあるかもしない」
という気づきを得ることが大切だと私は考えています。

特に、今部下を持ち、人材育成という大きな役割を持つ
管理職層は、ダイバーシティ推進を加速させ、会社を
これまで以上の成長に導くキーパーソンです。

ダイバーシティ推進の最終目標である、

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多様性を受容し互いの力を引き出し合うことで
これまで以上の企業成長をもたらす
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を達成するためにも、まずは自分の中に
アンコンシャス・バイアスがないだろうかと
振り返ることを、普段から意識していただきたいと
願っています。

※アンコンシャス・バイアス
「アンコンシャス（unconscious）＝無意識」と
「バイアス（bias）＝偏見」の二つの単語から
構成されるとおり、アンコンシャス・バイアスとは
「無意識の偏見」「無意識の思い込み」という意味です。
本人が気づいていない、偏ったものの見方やゆがんだ
認知のことを指し、多くは過去の経験や周囲の意見、
日々接する情報から形成されます。

→日本の人事部｜HRペディア「人事辞典」より
https://jinjibu.jp/keyword/detl/787/