「なぜ私が業務改善?」→残業時間83%削減達成
私がサポートさせていただいた技術系大企業の女性活躍推進プロジェクトにおいて、
●残業時間83%削減
●ヒューマンエラー防止91%達成
といった素晴らしい成果が得られたと報告をいただきました。
男性視点を中心に運営される企業において、
女性視点を積極的に融合させることが、さらなる企業成長の
可能性を引き出すことを改めて確信した出来事でした。
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■「なんで今更、私が?」の声をどう捉えるか
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実は、今大活躍の女性社員のみなさんも、当初は
「なんで今更女性だけ?」「私が業務改善しても意味ない」
という反発がありました。
しかし、取り組みを進める中で意識が変わり、視点が上がり、
「結果として自分にとっても会社にとってもメリットがある取り組みだから、意義があるんだ」
という気づきがもたらされたのかなと感じています。
男性管理職が8割超の企業の多くは、男性視点で
組織運営されていることが多く、女性視点を取り入れようとしても
女性の意見をなかなか引き出せない、女性社員もその意義を
理解するのが難しい、といった状況に直面することが多々あるかと思います。
実際、長く男性視点で運営されている組織においては、
女性視点を取り入れることが、組織の活性化のみならず
企業成長をもたらすダイバーシティ&インクルージョンの
第一歩になるということについて、
「さっぱり見当がつかない」
というのが、そこで働く多くの方の本音なのかもしれません。
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■男性脳と女性脳の主な特徴
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とはいえ、生物学上の違いからくる男女の特性を
理解すればするほど、男女視点の融合の必要性があり、
特にVUCA時代と言われる現在のような状況であれば、
様々な視点をサービスや経営・業務等に取り入れることが
これまでにない、新たな可能性に出会い、新たな領域へ
繰り出すことにつながると思います。
ちなみに、以下は私が女性活躍推進プロジェクトや
ダイバーシティ推進講演などでお伝えしている
男女脳それぞれが持つ主な特徴をまとめたものです。
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男性脳と女性脳の主な特徴
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【女性脳】 /【男性脳】
1) 直感や感性 / 論理的思考
2) マルチタスク / シングルタスク
3) 多面的な情報を望む /ピンポイントの情報を望む
4)デザインやカラー重視 / 機能重視
5) 表面認知 / 空間認知
いかがでしょうか。
企業活動にとどまらず、あらゆる場面において、
男性脳、女性脳、どちらの特徴も必要だなと
思われた方がほとんどではないかと思います。
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■男性視点と女性視点の融合が必要な理由
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これまでお伝えしてきたことからも、男性管理職8割超といった
特に技術系企業において女性社員の視点を引き出し
その視点を業務に活かす施策を実施することで、
「こんな視点があったのか、気づかなかった」
「私の視点が仕事の役に立つんだ」
そんな成功体験を男女共に得られるきっかけに
つながっていくと思います。
その気づきから、男女の互いの視点・見え方を補完するような
取り組みをじわじわと広げて、さらなる会社成長につながって
いくことは、想像に難くないかと思います。
冒頭でご紹介した企業では、初めは女性活躍推進プロジェクトに
懐疑的だった女性社員のみなさんの意識が変わったことで、
女性たちの自律的な行動が経営層が納得する成果となって、
今まさに全社的に変革の時を迎えていると言っても
過言ではないと思っています。
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■ひとりひとりの視点を活かして企業成長へつなげる
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・残業時間83%削減達成
・ヒューマンエラー防止91%達成
この成果を出した女性社員の皆さんですが、実は最初に
「私たちの業務は数値で表せられないものです」
とおっしゃっていました。
それが今では部門外の業務効率向上を目指した活動に
引き続き尽力したい、と行動宣言が出たというのです。
これを伺った時、感動の波が押し寄せて
言葉になりませんでした・・。
全社的な残業削減によるコスト削減が
組織に大きな利益をもたらすまでは、そう長くはかからないでしょう。
今後も女性社員の皆さんの活躍に目が離せません!
- 経営戦略・経営管理
- モチベーション・組織活性化
- キャリア開発
- リーダーシップ
- マネジメント
◆技術系企業D&I突破口となる次世代リーダー・女性管理職を育成
元NTT女性管理職10年、約500名のSE部門における人事育成担当3年の豊富な現場経験を持つ。これまでのべ5,000人以上の技術系企業のリーダー・管理職育成に携わる。専門は技術系企業に特化したD&I推進コンサルティング。
細木聡子(ホソキアキコ) 株式会社リノパートナーズ代表取締役/技術系ダイバーシティ経営コンサルタント/(公財)21世紀職業財団客員講師/中小企業診断士
対応エリア | 全国 |
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所在地 | 千代田区 |
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