ストレングスファインダー(R)をマネジメントに活かす その2
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今日は、自分の資質を強みとしてマネジメントに活かす実例をいくつか紹介します。
まずは、わかりやすいところから。
個々の強みを活かす配置を考える
「個別化」を持っている人は、それぞれのメンバーの個性や得意なことを見抜くのが得意です。
「この人は細かいところまで丁寧に仕事をするな」
「この人は直感的にアイデアを出すのが得意そうだ」
といったように、一人ひとりの違いを瞬時に理解し、その人に合った仕事を任せたくなる傾向があります。
そこに「最上志向」が加わると、さらに「この人の強みを活かせば、チーム全体の成果が上がるのでは?と考えるようになります。
「〇〇さんはお客様との対話が得意だから、商談の場にもっと出てもらおう」
「△△さんはデータ分析が得意だから、戦略立案をサポートしてもらおう」
このように、自然と個々の強みを活かす配置を考えるようになるのです。
さらに、全体を見ながら適切なリソースの配置を考える「アレンジ」が加わると、個々の強みを活かしつつ、チーム全体のバランスを取ることができるようになります。
成長を促す配置の工夫
「アレンジ」と組み合わせる資質として、例えば「成長促進」があると、「今の強みを活かすだけでなく、この経験を通してさらに成長できるか?」という視点が加わります。
「このメンバーには、今の仕事だけでなく、少し挑戦が必要な業務も任せてみよう」
「この経験を積めば、もっと力を発揮できるようになるはず」
といった形で、個々の成長を見据えた配置を考えるのです。
安心して力を発揮できる環境づくり
「包含」×「アレンジ」の組み合わせなら、「一人ひとりの居場所をつくりながら、チームとしての調和を図る」視点が強まります。
例えば、
「チームの誰もが役割を持ち、自分の価値を感じられるような環境を整える」
「新しく入ったメンバーが孤立しないよう、自然に受け入れられる流れを作る」
こうした形で、「チームの中に居場所があることでの安心感」を生み出しながら、それぞれが力を発揮しやすい環境を整えるのです。
また、「包含」の人は人を見限らないという特徴があるため、与えられた役割の中で安心してチャレンジできる雰囲気を作ることもできます。
未来を描き、チームを導く
「未来志向」を持つ人なら、「今の状況に関わらず、未来は必ず良くなる」というビジョンを描き、それをチームに伝えることで、メンバーに希望を持たせることができます。
「今は大変だけど、このプロジェクトが成功すれば、チームはもっと成長する!」
「現状は厳しくても、数年後にはこの取り組みが大きな成果を生むはず!」
と、未来の可能性を映像的に示すことで、チームを前向きな方向へ導くことができます。
さらに、そこに「最上志向」や「ポジティブ」が加わると、
「どうせやるなら、最高の形を目指そう!」と、より高い理想を示す
「どんな困難もきっと乗り越えられる!」と、ポジティブなエネルギーでチームを鼓舞する
といった形で、メンバーがワクワクしながら未来に向かえるような雰囲気を作ることができます。
過去の経験を活かして勇気を与える
一方で、「原点思考」を持つ人なら、「過去の積み重ねを資産として活用する」ことが得意です。
「この状況、以前にも似たようなことがあったよね?」
「ポジティブ」も共に上位ならば、
「あのときはみんなでこうやって乗り越えたんだから、今回も大丈夫!」
といった形で、過去の成功体験を振り返ることで、チームに勇気を与えるリーダーシップを発揮します。
チームの意見をまとめ、調和を生み出す
「調和性」を持つ人は、一人ひとりの意見を吸い上げながら、チーム全体で合意できる方向を探ることが得意です。
そこに「公平性」が加わると、「誰の意見も平等に取り上げる」視点が加わります。
「この会議では、全員の意見をしっかり聞こう」
「チームの中で、特定の人の意見だけでなく、みんなの声を大切にする」
といった形で、チーム全体の意見を取りまとめる力が発揮されます。
また、「調和性」と共に「個別化」を持っている人なら、
「一人ひとりの個性を大切にしながら、同じ方向を向けるチームを作る」
という形で、メンバーそれぞれが自分の持ち味を発揮しつつも、チーム全体としての統一感を生み出すことができます。
まとめ:自分の資質を活かしたマネジメントをしよう!
どうでしょう?
他にも、資質の組み合わせによって生まれるマネジメントのスタイルは無数にあります。
人それぞれ違うのは当たり前ですが、どのスタイルであっても
「こんな上司がいたら素敵だな」と思えるのではないでしょうか?
それなのに、多くの人が自分の強みに気づかずに、「別のやり方をしなければならない」と思い込んでしまうことがあります。
これはとてももったいないことです。
だからこそ、「自分の資質を活かしたマネジメントとは?」を考え、自分らしく、かつ最大限パフォーマンスを発揮できる形を追求することが大切なのです。
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- キャリア開発
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- コーチング・ファシリテーション
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- コミュニケーション
ストレングスファインダーで変革を促す~対話と多様性を重視し、個々の強みを活かすことで組織全体の成長をサポート~
前職では半導体製造技術者として勤務しながらコーチングやアサーション研修の社内講師も務める。独立後、ストレングスファインダーを活用したチームビルディングやリーダーシップ研修を中心に提供。ストレングスファインダーのプロファイリングに定評がある。
知識茂雄(チシキシゲオ) ガイアモーレ株式会社提携講師 株式会社ハート・ラボ・ジャパン
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