仲間が出来るサポート
こんにちは。
Beスタッフィングで講師を務める、平野です。
ハラスメント、メンタルヘルスの研修を行う傍ら、産業カウンセラーとしてカウンセリングや面談も対応しております。
残暑厳しい中ですが、9月に入って日が暮れるのが早くなった気がしますし、朝夕は少し秋の気配も感じられる様になりました。
人々の精神的な余裕が無くなってきたのか、職場でのハラスメントの問題やメンタル不調を訴える例が増えています。
皆さんの周囲にも、休みがちになったり、辛そうな表情だったり、心配な仲間がいませんか?
セルフケアも勿論大切なのですが、自分の身近な人が悩んでいる時に、どの様に関わればよいのか、との悩みを聴くことも多く、今回は、身近な人のSOSサインにどの様に気づき、どの様なサポートをすれば良いかに焦点を当てたいと思います。
メンタル的に追い詰められている時、本人は無自覚で近くにいる同僚や友人が先に気づくことの方が多いので、「あれ?〇〇さん、この頃なんだか前と違う・・・」と感じた気持ちを見逃さず、声掛けをすることが大切です。
「この頃なんだか違う・・・」つまり【変化】に気づいてほしいのですが、ポイントは3つ。「身体の不調」「行動の変化」「表情や言葉の変化」です。具体的には
昼間眠そうにしている、あくびばかり/疲労が抜けない、ずっと疲れている/ため息ばかりついている
食欲の変化(食べられない、食べすぎるなど)/日頃しないミスが増えている/何度も聞き返してくる
仕事を休んだり、遅刻したりすることが増える/会話をしなくなった、人付き合いをすることが急に減った
やる気が落ちている/常に落ち込んでいる/この頃いつも表情が暗い/いつもイライラしている
といった変化。ここに気づいたら、まずやってほしいのが【声掛け】です。
「最近忙しそうだけどどう? 疲れていない?」「元気ないけど何かあった?」「この頃少しきつそうだけど、眠れてる?」といった感じです。
何か話してくれそうだったら、しっかりと【聴く】事。もし「大丈夫だから」と言われたら、「それならいいんだけど、無理せず、何かあったら、声かけてね」で一旦引き下がってください。暖かく見守って、2週間位経ってもまだ心配な状況だったら、「やっぱり気になる。話を聴くことくらいしかできないけど、役に立てないかな?」と伝えてみて下さい。
人に弱みを見せられない人もいます。その場合は上司を巻き込んで、「同僚からも声かけられたかもしれないけど、私も心配なんだ。話だけでも聴けないか?」と関わってもらってください。
身近な人の不調に気づいたら、自分一人で抱えない事。解決しようなどと思わないで大丈夫。「聴いてあげる」「寄り添ってあげる」事で、人は勇気を貰います。
もしも「死」や「消えたい」等の言葉が出たとしても、「そう思うのは心のエネルギーがなくなっているからだ」と伝えて、会社の相談窓口や保健師、産業医への相談を促してあげてください。抱え込むのではなく、【支援に繋ぐ】事を第一に。
人は人で救われます。是非、声をかけて話を聴いて寄り添う。お互いサポートし合える職場でありたいですね。
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●東海エリアの官公庁・団体はじめ、大手・中堅・中小のメーカー・流通小売・販売・サービス業への講師・講演実績多数。
●職場活性化、定着率向上、職場のモチベーションアップ等に向け、マナー、メンタルヘルス、コミュニケーション、コーチングや心理学のエッセンスを取り混ぜ、効果の高い研修を実施。
平野 睦(ヒラノ ムツミ) 専任コンサルタント兼講師
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