既得権という魔物
先日アルバイトの学生からこんな相談を受けました。
”彼の友人が基本3交代勤務シフトのショップ
でアルバイトをしている。そこは新規オープン店
なのだが、オープン当初は、アルバイトのみんな
で相談しながらシフトを調整して、店長が決定
していたが、2ヶ月くらいでなんとなくシフトが
固定。それで数ヶ月経った。彼の友人は夜番に
入ることが多いシフトに収まっていたのだが、
週に数日でも遅い日が続くと疲れがたまるし、
夜遊びに行くことも少なくなってしまった。
そこで、他のアルバイトにシフトの件で相談
(LINEのグループ)したのだが、誰からも反応が
ないし、変わってくれる気配がない。
その後アルバイトの時に前の時間の人にそのこと
を話しても、「遅番は大変だよね」といなされて。
しまい、誰も変わってくれようとしない。どうし
たらいいんですか。”と。
このような話、いろんなところに転がっていますよね。
人はどんなに些細なことでも、一度手にした権利は
手放したくなくなるもの。既得権の魔力です。
握って離さない本人からすれば、今まではそんなこと
微塵も考えていなかったのに、手放してくれと言われる
と、絶対に手放したくなくなる。守ってしまいたくなる
のです。
本来はそれを上位者、管理監督者であるマネジャー
(この場合は店長ですね)が、しっかりと仕切らな
ければいけないのですが、事を荒立てたくない
マネジャーは自分が矢面に立ちたくないから、
わかっていてもスルーするか、変わって欲しい人に
無理をさせたままにして、問題を先送りしてしまいます。
これは、会社の中でも同じ。
既得権を握っているのは、古くからいる会社の偉い人
だけでなく、自分も含めた全員であると考えなければ
いけません。
そう考えることができれば、正規社員と非正規社員の
問題や、時短勤務者とフルタイム勤務者のいざこざは
解消することができるはずなのです。
一度手にした権利を手放す勇気をみんなが持つこと
ができれば、より多くの人が本当に働きやすい職場
にすることができるのではないでしょうか。
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岩野 敬一郎(イワノ ケイイチロウ) 株式会社アクシア 代表取締役
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