部下の「活躍の場」を整えるのも、上司の役割
日に日に秋も深まり、紅葉の便りも聞かれるようになりましたね。
プロ野球も日本シリーズが終わり、長かった1年間の戦いが幕を閉じました。
今日は、日本シリーズを題材に「部下への仕事の任せ方」について考えてみたいと思います。
日本シリーズの結果は、ご承知の通り日本ハムファイターズが4勝対2勝で広島東洋カープを破り、日本一に輝きました。
このシリーズ、終盤まで競い合う展開がずっと続きました。
最終的には満塁ホームラン2本が効果的に飛び出した日本ハムが勝利をおさめましたが、それはあくまで結果論です。
私は、このシリーズは日本ハム・栗山監督と、広島・緒方監督の、監督としての「活躍の場」の整え方の差が出たと感じています。
四死球の多さ、目に見えないエラーの多さ、試合時間の長さが、日本シリーズの重圧を物語ります。
栗山監督は、わりと早い回から選手を交代させていました。
第五戦で2イニング目に先発投手を見切り、メンドーサ投手にスイッチしたのがその好例。
初回に1点を先制し、勢いづきだした広島打線に対し、5回2/3を1安打に押さえこみます。
これに対し、緒方監督は後手に回った感じがぬぐえません。
ペナントレースを制した「勝利の方程式」にのっとったリリーフ投手の起用にこだわりが過ぎたのか。
満塁ホームランを打たれた場面では、日本シリーズのプレッシャーからか、
コントロールが定まりにくかったり、動揺を隠せない投手をそのまま続投。
少なくとも、間を取って心を落ち着かせることを試みても良かった、と、観戦していて感じました。
グラウンドでプレーし、結果をもたらすのは選手たちです。
目の前の一球に集中し、全力を出し切る。
そのためには、仕事を任せることが大切です。
プレッシャーがあっても、監督からの信頼があれば、選手はそれを力に変えることができるのです。
でも、選手も人の子。
しまった!と思った場面では、動揺を隠すことが難しいです。
こうなると、持っている力を存分に発揮することができなくなります。
その結果、思いもよらない結果が引き起こされてしまうことをまざまざと見せてくれました。
信じて任せることと、思い切って交代させることとの間で、監督も迷うことでしょう。
長いペナントレースを戦ってきた中で積み上げた実績と信頼を共有していると。
余計に選手を信じたくなりますし、交代させることのリスクを過大に見積もりがちです。
栗山監督が勝利監督インタビューの中で語っていたように。
選手の交代がとても難しい短期決戦でした。
信頼して送り出している選手の状態も。
肉体だけではなく、精神的にもベストな状態なのかを観察することが大切だということを教えてくれました。
部下を信頼して仕事を任せるだけでなく。
持っている力をフルに発揮できる心身の状態を観察し、活躍の場を整えること。
経営者として、上司として、ぜひ心に留め置いていただければと思います。
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