学歴よりも「学習歴」が重要な時代になりました
私が会社設立にあたって考えたこと。
「自分は松下電器で、いったい何を学んだのか?」ということでした。
仕事や人間関係のスキルを学んだことは、当然のことです。
学生から社会人になって、仕事のイロハを学ぶのは、誰でも、どの会社でも同じ
ことでしょう。
でも、松下電器ならではの特徴が、どこかにあるはずです
それが、起業にあたっての決め手になるのです。
松下電器ならではの特徴は、一体どういうものだったのか?
「実力主義」が徹底していたことです。
有名大学を卒業したからといって、それだけで出世できるとは限らない。
高卒であっても、優秀であれば昇格するチャンスがあったのです。
採用の時や、20代の時には、学歴による「ゲタ履き」はあります。
でも、課長になってからは、年次や学歴は一切問われません。
「あなたは、何ができるのですか?」と、厳しく問われ続けるのです。
こうした風土の会社ですから、中卒の工場長、営業部長もいました。
私が 今でも尊敬している方々です。
中卒は、基本的には製造ラインでモノづくりに従事するのが採用の目的。
班長になれれば御の字、という職場です。
それでも、チャンスを生かして昇格し、職場の牽引車となったのです。
では、彼らはどうして優秀な大学卒業者を追い越すことができたのか?
忙しい中でも、学び続けたからです。
製造ラインで1日仕事をすると、肉体的にとても疲れます。
そして、提案活動や小集団活動など、生産活動以外の仕事もたくさんあります。
それでも、学ぶ時間をきちんと確保していたそうです。
さらに、決断力がありました。
「自分だったらどうするか?」と考えることで、工夫するアイデアが生まれ、
提案活動や小集団活動でリーダーを任されるようになったそうです。
どんな場面でも主体的に考え、行動することで、だんだんと大きな仕事を任される
ようになったそうです。
最後に、人柄が謙虚でした。
まだ20代の若造だった私に対しても、とても丁寧に接していただきました。
学ぶべきことがあれば、素直に学ぶという姿勢をお持ちでした。
もちろん、私の行き過ぎや至らなさは、的確にたしなめていただきました。
厳しくお叱りを受けることもありましたが、反発心が全く起こりません。
それは、普段の仕事ぶり、職場での立ち居振る舞いに敬意を持っていたからです。
「学歴」というのは、若いときに頑張ったこと。
「学習歴」というのは、社会人になってからの積み重ねです。
20世紀は、知識を蓄えていつでも引き出すことができなかったので、知識がある
人が重宝されました。
そして、知識があることが、「優秀」だとされました。
でも、パソコンやスマホでいつでも世界中の知識に簡単にアクセスできるように
なった今日。
若いときに身に付けた知識が、いつまでも役に立つとは限りません。
知識をアップデートするとともに、「自分だったらどうするか?」と主体的に考え、
決断力を発揮することが より大切になってまいりました。
そして「あなたは何ができるのですか?」という問いに、終身向かい合うことが
求められる時代になりました。
今思い返せば、厳しい会社に鍛えられたからこその自分があることに気づきます。
私が学んだことを、より広く社会にお伝えすることで。
日本社会が活力ある社会になるよう、お手伝いをいたしたいと強く思うのです。
- モチベーション・組織活性化
- リーダーシップ
- マネジメント
- コミュニケーション
- ロジカルシンキング・課題解決
現代社会は、仕事や人生のむずかしい決断を いろいろと抱える人が増えています。
「決断の軸」をしっかり持つことで、お悩みが解決できます。
「決断の軸」を打ち立てるお手伝いを通じて、ブレないビジネス上の決断、お客様が集まる会社、社員・スタッフが熱心に働き、メンタルダウンしない会社・職場づくり、後悔しない人生のお役に立ちます
高島 徹(タカシマ トオル) 株式会社決断力 代表
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 守口市 |