「フェルミ推定」は最強の武器となる
「考えるエンジン」と聞いて、”あ!”と思ってくれた方、ありがとうございます。
最近では『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』や『コンサルが「マネージャー時代」に学ぶコト』などのタカマツボンで”お!”と思ってくれた方、本当にありがとうございます。
ということで、考えるエンジンコラム#8は『「フェルミ推定の技術」は最強の武器となる』と題してまして、書いていきたいと思います。
皆さん、「フェルミ推定」という言葉をご存じでしょうか?
たぶん、こんなイメージを持っているのではなかろうか...
1=コンサルティングファームのケース面接とやらで出題される、頭の体操的”お遊び”
とか、
2=「日本には電柱がいくつあるか?」的な、何も生まない数字を調べずに推定する、これまた”お遊び”
気持ちは分かります。でも、それは大いなる誤解でございます。
「フェルミ推定」を学ぶだけで、本当にありとあらゆるビジネス力があがります。
フェルミ推定とは何か?というのは、書籍やG!さんに譲るとして、どういう力が身につくか?
について、語りたいと思います。本当に色々な力が磨けるんです。
「フェルミ推定の技術」を会得できれば、本当に本当に仕事の進め方から、頭の使い方、変わります。
箇条書きで、パシパシパシッと「フェルミ推定の技術」で磨ける力を書いていきたいと思います。
- ロジカルシンキング
そうなんです、「フェルミ推定の技術」を身に着けると、ロジカルシンキングを「地に足ついた」形で学ぶことができます。因数分解や、その値を作る思考方法を学ぶ中で「論理的な物事の考え方」やそれこそ、MECEや構造化について、学べてしまいます。
- 数字に強くなる
そうなんです、因数分解に四則演算も出てきますし、フェルミ推定という「未知の数字をロジックや常識を用いて算出する」ことがベースですので、計算に強くなるのももちろんですが、それ以上に、「あれ、この数字、おかしいかな?大きすぎる?」的な、数字感のセンスを磨くことができるのです。
- モデル化
ファイナンスで必須のスキルである「モデル化」のベースの力もつけることができます。
よくわからない市場や売上を想像しながら、因数分解化・数式化するわけですから、それはもうまさにモデル化の思考を学べます。少し話がずれますが、この「モデル化」の考え方を磨かないまま、EXCELシートの技術、シミュレーションの技術を学んでもただただ「作業屋さん」になってしまうだけです。
- セグメンテーション
そうなんです。フェルミ推定で「値」を作るときに、2by2=横軸、縦軸の4分割で考える思考法が出てきます。これがまさに、マーケティングに必須のセグメンテーションに繋がるアタマの使い方なのです。
- 構造的な話し方
そうなんです。話し方まで磨けちゃうのです。何せ、因数分解や値を説明するのは難しい。その話し方を身に着けることで通常の話し方なども相当上手くなります。
- 問題解決
そして、前のコラムでも書いた「大きな旗」=問題解決にも応用ではありますが、繋がってきます。売上を因数分解し、その分解した「因数」が”なぜ、悪くなっているか?”を特定し、その解決策を作る思考なんて、まさに、フェルミ推定の技術となります。
- 未来予測
くぅーーー、これはまさにフェルミ推定の領域ですよね。「10年後の、ある市場を推定してください」なんってのは「フェルミ推定」の世界というか、フェルミ推定なくして、解けません。
- ビジネスセンス
ビジネスセンス、お金のにおいを嗅ぎ分ける力さえも、身に着けられます。それは、因数分解する際に「ビジネスモデル」を考えることになります。その思考こそが、世の中がどうなっているか?や、この会社はどう稼いでいるのか?などの理解が深まり、結果として、ビジネスセンスを磨けるのです。
- 議論の叩き台を作れる
そうなんです、「ある事業の売上をあげるには?」というのをクライアントを議論する際にどんな資料をもって議論するのか?という時にも、「フェルミ推定の技術」がめちゃんこ活きます。
- 思考体力
そうなんです。思考体力=”わかるはずがない”というものを因数分解したり、ありとあらゆる”知っていること”を駆使してあきらめずにやるのが「フェルミ推定」ですから、その過程で知らぬ間に「考えつづける」「あきらめない」思考やメンタリティが身に付きます
いやぁあ、どのスキルも欲しいですよね。そのために研修などもしていると思います。
ですので、是非、「フェルミ推定の技術」を磨いて、ビジネスの土台となる思考を身に着けてほしいです。
- リーダーシップ
- マネジメント
- プレゼンテーション
- ロジカルシンキング・課題解決
論点思考を伝授!『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』等の著者自ら教える、圧倒的に変わる、プラクティカルな「考える力」「働き方」の講義
少人数で僕が丁寧に熱っぽく教えさせて頂いております。F2Fで「コ」の字で会議室で行い、「ほわっとなんとなくわかった」とか僕の講座にはありません。先日も自ら受講したJFE商事の部長から「僕らはこの論点思考で足りなかったんだ」と叫んでました。
高松 智史(タカマツ サトシ) 考えるエンジン講座代表・『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』等の著者
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