組織の不健康状態を示す3つの兆候
わたしたち人間同様に組織にも健康状態があります。ただし、人間の健康状態とは異なり、安静にしていれば良い状態に向かうといったことはなく、徐々に危機的な状況に向かってしまいます。
危機的な状況になってから治療を行うのではなく、早めに予防をする方が優れています。そのため、組織内の不健康な状態に早く気づき、予防することが大切です。
そこで、今回は組織の不健康状態を示す3つの兆候を解説します。
不健全な忙しさ
業績は経営者、リーダーにとって最大の関心事と言えます。高い業績を目指すこと、生み出すことは、利益を追求する企業として健全であると考えます。
しかしながら、業績のために従業員が不健全なまでの忙しさ状態を続けると、従業員は疲弊してしまい、不平不満や退職が増加し、結果的に高い業績を達成できなくなります・
多くの場合、不健全な忙しさは個人個人の働き方の問題ではなく、組織としての仕組みに問題があります。
戦略や目標が絞り込まれていないために、多くの作業、時間が必要になります。さらに予定外に生じたトラブル解決や社内向けの仕事によって業績に結び付かない仕事が頻発することになります。
重要なことに絞り込み、集中することが不健全な忙しさを回避する第一歩です。
コミュニケーショが悪い
組織のメンバーは本来、他のメンバーと協力することで大きな目標を達成しようとするものです。もし一人で達成できることよりも大きな目標を達成するために協力しあう組織があると言えます。
しかしながら、この協力のためのコミュニケーションが悪くなっている組織が不健全であることは言うまでもありません。
しかも情報共有やコミュニケーション強化のために会議が頻繁に行われているが、決まった人だけが発言し何も決まらないなど、非生産的になってしまうことも多いのではないでしょうか?
コミュニケーションの良さは頻度ではありません。組織が目標達成に向かうためのコミュニケーションが行われ、ベクトルが同じ方向に向き、創意工夫や進捗状況を共有でき、さらなる成長や改善を確かめ合う、ことが重要です。
コミュニケーションツールとしての目標管理、フィードバックを有効に活用することが重要です。
方向性を見失っている
「なんで今これをやらないといけないか分かりません」
このような会話が増えてくると、組織は危機的な状況に陥る一歩手前と考えてよいでしょう。
なぜなら、組織として目的が不明確で方向性を見失っている可能性が高いからです。
リーダーは組織の目的、方向性を示し、メンバーを導かなければ、メンバーは方向性を見失います。
全社はもちろんですが、マネージャーは自分のチームの目的、方向性を示さなければいけません。しかも、一度示せば理解できるようなものではないため、しつこいくらいに発信し続けなければいけません。
- 経営戦略・経営管理
- 人事考課・目標管理
- リーダーシップ
- マネジメント
- チームビルディング
【目的に向かって組織の力をタバネル】
組織マネジメント、OKR導入コンサルタント
著書「本気でゴールを達成したい人とチームのためのOKR」
ファッション・化粧品メーカー、コンサルティング企業などで勤務。取締役として最大 170 人の組織マネジメントに携わる。 自らのマネジメントと他組織のコンサルティグを経て、組織の力を束ねる目標管理「OKR」導入コンサルティングを行っています。
奥田和広(オクダカズヒロ) 株式会社タバネル 代表取締役
対応エリア | 全国 |
---|---|
所在地 | 大阪市北区本庄西 |
このプロフェッショナルのコラム(テーマ)
このプロフェッショナルの関連情報
- お役立ちツール
- 組織開発
- 経営者・経営幹部研修